Sansan に名刺が登録されたら、チャットで通知して社内共有する


広告に依存してしまっていた販売戦略からブランド戦略に切り替えている企業も多いと思います。
客側のリテラシーが上がったことでバナー広告などがクリックされなくなり、某ブログポータルでも変な広告の出し方して企業イメージダウンが止まらないところ。これからの囲い込みとダイレクトマーケティングの手法とはどんなものなのか、先が気になるところですね。
クラウド名刺管理サービス「Sansan」を使って営業職の集めた名刺を統合管理、そのデータを加工して戻す、というルーチンを AI が行ってくれるマーケティングツールなどが市場でも出てきているのですが、Sansan は API が解放されていて独自システムで活用できるようになっているというところが長所。僕たちにとっては毎日積みあがるお宝のデータの山をどう加工料理するべきなのかクリエイティブが刺激されます。


そんな Sansan なのですが、社内全体の名刺更新情報というのがイマイチ分かりにくくなっています。元々個人の名刺ボックスという設計思想なので、全社の情報全部にアクセスできるのは権限のある管理者になっています。
なので、API統合連携サービスである zapier を使って、誰かが名刺を登録したら社内チャットに流すという仕組みを構築します。
■Zapier | The easiest way to automate your work(公式・英語)
https://zapier.com/
アプレットは2つを連携させるものまでなら、3つまで無料で使用することができます。
もっといろんなこともできるのですが、有料プランです。
使ってみると滅茶苦茶便利なので「払ってもいいかな?」というぐらいなのですが、とりあえず無料プランで作ります。

トリガーは Sansan を選びます。最初表示されたときは目を疑いました。ビジネス用途でしか使われていないはずなのに、こんな知名度あったんですね。この他のサービスも一通り見てみたのですが、めぼしいサービスはありませんでした。
β版で Google Assistant があったのが興味深いのですが、スマートスピーカーから実行したとしても日本国内のサービスは意外に少ないので、かなり厳しいです。自作できれば良いのですが、webfook も有料プラン。SQL サーバへの接続も有料で、MongoDB のみ何故か無料扱いでした。難易度高いからか?
Sansan のトリガーには、今のところ「新規名刺登録された時」というものしかありません。
逆方向のアクションの方だとタグ検索しかないです。検索だと検索した後のアクションが無料プランだと作れないので、実質「Sansan に名刺登録された時」という自動ツールしかできないことになっています。今後、もう少し増えるといいなぁ。

アカウントを連携させ、「Anyone in my team」を選べば、自分以外の誰かが登録した時というトリガーになります。「me」だと自分自身だけ。

アクションの方にチャット(この場合は Rocket.chat)に流す内容を決めていきます。
既に他の部署の誰かが持っている名刺なのか、それとも新規顧客なのか、この時点で判断して流せるともっと良かったのですが、ここで分かる内容は名刺情報だけです。つまり、営業の誰々が、どこ社の誰々にコンタクトとった、という情報になります。
Zapier の更新タイミングは15分間隔らしいので、名刺が登録されてから若干のタイムラグはありますが、日報などが無い企業の場合に営業部署がどう動いていて、各部署とどう連携とっていくべきなのか企画していくには知っておいた方が良い情報です。
設定はこれだけです。
json を取得するスクリプトを書いたりサーバを用意したりという作業はデザイナーにとっては苦痛ですが、簡単に構築できてしまうので楽々です。

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