高気密高断熱24時間換気床暖房というフルスペックの家だと、住んでて全く四季を感じません。1年中ずっと同じ室温で窓も開けないため、いつもTシャツ短パンという姿で生活しています。外出時に「うわ、雨降ってたんだ」とか「寒っ」とか思うのですけど、ドア to ドアでそのまま車に乗って会社に行っちゃう場合、本気でずっとTシャツ短パンで気候に左右されずに生活できます。さすがにそこまでくると人生ってなんだろう、とよく分からない疑問が湧いてきたりしもします。
そんなわけで、少しでも家の中に四季を感じるものが欲しいなぁ、と。
春を感じたいなぁ、と。
それで「桜の木」を育ててみることにしました。
とはいっても、僕の場合は家にいないことも多く、水をやらずに枯れてしまうので植物を持つことは難しい。
そんなときに「桜の木の盆栽」があることを知り、面白そうだと思い、さっそく鉢植えを買ってきました。
お正月くらいでしたが、つぼみが付いているものを選び、春になって満開になってくれたらいいなぁとワクワクです。
枯れ木のようでこの状態では寂しいのですが、それでもなんだか風情のある佇まい。ここから花が咲くわけですから、なんだか自然の神秘を垣間見る感じです。
2月の後半には、つぼみがぷっくりと可愛らしくふくらみ、緑のものが見え始めました。
わくわく指数も上昇です!
「盆栽」というとジジイくさいイメージがあるようですが、正直、僕も松の木の盆栽などは老人の趣味という感覚があります。そして失礼な言い方ですが何がいいのかよくわかりません。
でも桜の木というとちょっと違う感覚になります。
松の木は誰も見に行かないのですが、桜の木は花見で誰もが行くと思います。分かりやすい美しさや華やかさがあり、素人にも楽しみやすいのでしょうね。
この桜の鉢植えには、流行の「苔」も入れられており、モダンな雰囲気があります。
桜の咲いていない時期も、この苔を眺める楽しさがありそうです。
他のつぼみもパンパンに膨れ上がりそう。
生命エネルギーの爆発の瞬間のような、不思議を可視化したものを見ているような感覚になります。
3月になると、1つの花が咲きました。早咲きすぎる・・・。
本音ではもうちょっと4月よりで咲いてほしかった。
めっちゃ可愛くてテンション上がります。
そういえば遠巻きに桜の木を眺めることはありますが、こんな手元で桜を見るのは初めてかも。
小さくて可愛いのは当たり前なんですが、なんだか透明感の方を先に感じます。
薄い絹布のような繊細さと、花弁の奥の造形のバランスというか、とにかく可憐で美しい。
美しさ爆発という感じで次々に花開く様子は、ものすごい高揚感。
毎日、今日はどんあだろう、明日はどんなだろう、と楽しくてウキウキです。
自然と暮らすって、こんなイレギュラーで不確定な毎日を暮らすことなんだろうなって、なんだか悟ったような気分。
鉢にはアイビーのほかにアジュガも入っていたようで(気づかなかった)。
次第に紫色のワンポイントも美しく大きくなって、こちらも綺麗です。
花が咲いたら1週間でしわくちゃになりはじめたので、どうやら高気密高断熱24時間換気床暖房の家の屋内では育てるのは難しいみたい。もっと冷気に触れさせる必要があるんだろうか。それともLow-E ガラスだと育成に必要な紫外線みたいなのをカットしてしまうんだろうか。まだ枝につぼみがあるので一斉に満開になるわけではないようなのですが、試行錯誤が必要なようです。
うまくいくようなら、次は秋に紅葉を育てたいなぁ。
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