写真はみんな大好き、生ハム(削られ前)です。
袋井にあるフレンチの店「Bistro Ma Maison(ビストロ・マメゾン)」へ行ってきました。
ちなみに「マ・メゾン」はフランス語で「私の家」という意味。
つまり、高級フランス料理の店では無く、フランスの家で普通に出てくるような家庭料理の店ということになります。
シェフの石黒さんは、フランスで修業した後に掛川の美味しいと評判の店で厨房をしていたという経歴の持ち主。
フレンチのことが大好きで、毎年必ず1ヶ月ほど店を休んで、フランスの現地を旅しながら食の探求をしているそうです。
研究熱心すぎwwww
ちなみに一緒にお店をやってる奥様とは結婚したばかりだそう。
袋井に店を構えたのは、単に出身だからだそうです。
そしてまだ36歳なのに、もう一軒のお店をもちゃうとか、すごい。
居ぬきなんだろうな、と思っていたら、内装が居酒屋で全然気に入らなかったので、ゼロからやりなおしているそうです。
こだわっているなぁ。
僕は土曜の夜7時くらいに行ったのですが、この日は予約でテーブル席はすべて埋まっていました。
なんかテーブル少ないな、と思っていたら9人という大人数グループの予約があり、席を寄せて作っていたようです(このグループについては、この記事の最後を参照)
後の客層は、若いカップル。小さい子供を連れた4人家族。カウンターに老夫婦。そして男性2人組。
すべての老若男女に受け入れられてるような、見事な客層ですね・・・。
僕はカウンター席で、ご主人が料理するのを眺めながら食べることにしました。
前にこのお店で食事したことがある友人が、オーナーシェフの石黒さんのことを「フレンチが好きすぎて仕事にしたフレンチ研究家」という表現をしていたのですが、仕事っぷりからもその姿勢がみてとれます。
特に奥様に気を使いながらテキパキと仕事をする姿は、男として参考になる部分がありました。優しさとはこういうことだな、と。
フレンチなので、ドリンクはペリエを注文。
レモンも付けてくれました。
名前忘れたけど、フレンチの角煮みたいなの。
柔らかくて美味しい!
かなりお店が混んでいたので、順番が前後しちゃったけど、前菜盛り合わせ。
奥さんが盛り付け担当らしい。
これ旨い! と思ったら、普通にフレッシュフォアグラが入ってた。
海老とアボガドのサラダ。
アボガドは苦手なんですけど、これは食べれた。
ドレッシングはかなり濃いめで若い人は好きな味だと思います。
牡蠣のグラタンだったような。
これも味付け絶妙ですごく美味しかった。
ビール追加。
アサリ。
これもソースが絶妙に美味しい。
なのでバゲット注文。これにつけてスープを残さずいただくのだ。
メニュー表には値段が書いてあったけど、詳細伝票みたら記載がないような。
このお店はサービス料やチャージ料も取らない方式みたい。
生ハムを切る奥様。
その生ハム。
塩かげんがいいね! メロンとかあったらいいかもしれないけど、これだけでも全然いけます。
噛めば噛むほど味が出る。
ベーコンとロールキャベツ。
これ、滅茶苦茶美味しい・・・。リピート決定です。
柔らかく煮込まれたキャベツにバジルの効いたお肉が詰め込まれており、スープで煮込まれれば美味しいの確定。これは皆に食べてほしい。
ベーコンの方も柔らかく肉汁たっぷり、改めてベーコンって主役を張れるぐらい美味しいんだなぁと気づかせてくれる一品です。
ランプ肉!
脂っぽさがない赤身ですがかなり柔らかく肉の旨味が分かる部位。
ナイフですっと切れる、丁度いいくらいの食感で、友人はこれを食べてやみつきになったと言っていました。
これも美味しい。
ちなみに上にフォアグラが乗っているのですが、これはサービス品で、普段は付いてないです。
なんでサービスなのかというと、他のテーブルで食事していたグループの人たちが既にお腹いっぱいになってしまい、その余りがいただけたという感じみたい。
下にマッシュポテトもあるのですが、これもサービス。
このお店のマッシュポテトがクリーミーですごく美味しいのですが、それを伝えたら追加してくれました。
リゾット。
同じに見えるのですが、2種類のリゾットです。
こっちがパルメザンチーズのリゾット。
こっちがブルーチーズのリゾット。
間違い探しになるかな、と思っていたのですけど、写真補正してみたら違いが分かりすぎましたね。
普通のチーズの方は食べやすく、ご飯にもよく合います。
ブルーチーズの方は好き嫌いが分かれると思うのですが、あの鼻につくような特有の香りが口の中いっぱいに広がる濃厚さ。
どちらも芯が少し硬く食感の良い状態で、いくらでも食べられそう。
デザートに、名物らしきフレンチトースト。
いろいろ種類があり、ナッツとサーモンで迷ったのですが、サーモンのフレンチトーストにしてみました。
すんごい甘いのを想像していたのですが、実際に食べてみると甘味はなく、卵焼きというかなんというか。
サクサクとした表面に中身のパンがふわふわとろとろのプリンのようで、それにサーモンの塩気や生たまねぎの辛みが効いて美味しい! そりゃみんな注文しちゃうよね!
そんなわけで、大満足のフレンチでした。
しかもこんだけ食べたのに安いし。
そして実は、僕が清算した直後に、ちょっとした事件が。
僕の前に清算していた9人グループの幹事らしき女性が、すすっとレジのところに寄っていって何やらゴニョゴニョしていて。
帰り支度をしながら、なにか揉めてるのなぁと思いつつ、ちょっと気になってると、小声なので途切れ途切れで聞こえてくるのですが、どうやら「追加でお金を払いたい」と言っているらしく。
怪訝な顔のオーナー夫婦もそうなのですが、僕も気になってしまって聞いているのをまとめてみると。
実は、前回食べにきた時、清算した金額がとても安すぎた。
店が混んでいるところを追加でバンバン注文したためオーダーが混乱して、清算から漏れている料理がかなりあったのだと思う。
普通なら「やった、儲かった」で終わるところだ。正直その時そう思った。
でも本当に美味しかったので、みんなにも食べさせたくて今度は友達8人連れてきた。
やっぱり今日も美味しかった。みんなも美味しいと喜んでくれた。忙しいのに真摯にサービスもしてくれた。
それに対してちゃんと対価を支払わないのは自分はズルいと思った。
だから今、ちゃんとその時の不足分のお金を払いたいと思う。言い値で構わないから言ってくれ。
おいしい料理を、ありがとう。
ここまで聞こえて、僕は聞き耳を立てているのがちょっと恥ずかしくなって挨拶もそこそこに店を出てしまったので、その後どういう結果に、どういう話になったかまでは分かりません。
ちなみにご主人は、お客さんがお帰りになる際には手を止めて、必ず店の外にまで出て行って丁寧に挨拶をしていました。
それが形でしているのではなく、たぶん本気で感謝しているのだと思うくらい真剣に。
僕も、友達に教えてあげたくなるようなそんな店。
とりあえず、全メニューを制覇したいなぁ。
ビストロ マ メゾン (ビストロ / 袋井駅)
夜総合点★★★★★ 5.0
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