白トリュフ。この塊1つで10万円とのことです。
左の黒いのが普通のフランス産のトリュフ。
右の白い方はイタリア産で白トリュフです。
日本ではマツタケが高価な食材として有名ですが、それとは比較にもならないほど高価なのが白トリュフ。
白トリュフはイタリアでしか栽培できないので激高価らしいのですが、なんででしょうね?
「世界三大珍味」といえば、フォアグラ、キャビア、トリュフ。
この中でフォアグラだけは量産体制も確立されてきて値段が下がっていると思いますが、残り2つは激しく値上がりしていると思います。特にキャビアは入手不可能ですね。
トリュフの方は地表に姿が出ることが無く地中に埋まっているので豚を使って探すしか方法が無く、希少価値で高価なこともあるのですが、入手季節が限られていることもあり供給が足りていないことが理由の1つのようです。特に年末シーズンはカップルイベントも連続してあるため散財する人も多く、この季節が最も高級食材が売れる頃でしょうね。トリュフは12月末で採ることができないので、そのシーズンは品切れになります。
そういえばトリュフ探しに雌の豚が使われるのは、トリュフが男性フェロモンに似た成分を発するため、その催淫高価に反応するようです。「白トリュフで女性が釣れる」という言葉もあながち虚言でもないかもしれないですね。
キャビアは養殖ものがありますが、トリュフは人工栽培が難しく、現在でも研究は難航しているようです。難しいのは栽培に10年かかるから、そもそもトライ&エラーでの実験ができないみたいですね。ただフランスのような黒トリュフは、日本でも発見されたと最近話題になっていますね。
トリュフはパスタやリゾットに薄くスライスしたものをかけるのが一般的な食べ方。
トリュフ自体には味は無いのですが、強烈な香りが魅力です。
そんな香りを楽しめる料理が、ヨーロッパのトリュフ産地で楽しまれている「トリュフ卵」。
白トリュフと生卵を密閉した容器内に1週間ほど一緒に置くと、卵の殻をすり抜けて、黄身にトリュフの香りが移ります。この卵を使ってオムレツを作ることで、トリュフの濃厚な香りのするオムレツを作るのです。
そんなのこの世のものとは思えない美味しさに決まっていますね。
細菌が入り込むことができない「母親のおなかの中の状態」と言われる卵の殻の中ですが、トリュフの香りがすり抜けるのはなんだか不思議に神秘的な気もしますね。
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