アトリエMOFと、食べられる ほおずき

掛川駅前にあるイタリアンのお店「 ATELIER_M.O.F(アトリエ エム・オー・エフ)」へ行ってきました。
浜松にあるイタリア料理のオーナーシェフがお互いの店を行き来していると言っていて、また友人が何度か食べに行ったことがあってかなり美味しいと言っていたので、いてもたってもいられずに訪問。
日曜の5時半に行ったのですが、予約で既に席はいっぱいとのことで、断られたカップルが出てくるところでした。人気店のようなので週末の夜は予約必須ですね。

ここは壁もガラスも段差もない完全な1フロアをお店にした、オープンキッチンです。
シェフもお客さんも同じ空間にいて、お客もシェフを見てますし、シェフもお客を見ています。
個室もありません。
キッチンって隠したがるのが普通だと思うのですが、すべての壁をとりはらってオープンでやるのって、結構勇気がいる感じだと思います。店名から察するに、わざとこのコンセプトでやってると思うのですが、食に対する想いやこだわりを強く感じました。
静岡県から平成23年度「ふじのくに食の都づくり仕事人」として表彰されてもいるみたいですね。



隠すものなく、さらけ出して仕事をしてるって、本当にすごいことですよね。
アルバイトなんかもおらず、「お待たせてしまうけど、必ず美味しい料理を出します」というプロフェッショナルの仕事の仕方は、ちょっと感動しました。応援したいです。
店名の「M.O.F」ってなんだろ?
と思ったのですが、イタリア発祥のスローフード運動「マスター・オブ・フード」のことで、イタリアスローフード協会が行っている成人向けの食育プログラムのようですね。
■成人向け食育プログラム「マスター・オブ・フード」開始 │ お知らせ | 株式会社バンタン
http://www.vantan.jp/corporate/release/kiji.html?e_id=239
■スローフードジャパン | スローフードの理念
http://www.slowfoodjapan.net/rinen/

お皿の隣に料理で使う順番にフルセットでナイフやフォークが用意されているような席ではなく、日本のお箸のように、はじめから最後まで同じナイフ&フォークを使い続けるというカジュアルな形式です。
テーブルマナーが心配な人には、ちょっと安心。
このお店は、夜はコースしか無いそうで、¥5,775 ~ ¥10,500 の3つのコースから選ぶのだそうです。
友人が予約をしていたので、有無をいわさず一番高いコースでした。

パンはフォッカチャでしっとりと柔らかいです。
表面に岩塩があり、それだけでも美味しい。
オリーブオイルもついています。
何回もおかわりました。

グリッシーニ。
イタリアの卓上パンとしても定番の菓子というかクラッカーのようにパリパリとした触感の長いスティック状のパンです。

季節の料理 Inizio
いきなり豪快ですが、イタリアの生野菜を手で掴んでソースにつけていただきます。
キウイみたいなニンジンとか、見た目スイカみたいな野菜とか、彩色も派手で可愛らしく楽しいです。
何より高級店で、まさか鷲掴みで食べると思わなかったので、かなりのサプライズでした。
ソースが美味しいおかげで、野菜嫌いな僕でも完食。
それにしても日本で手に入らないような、色んな食材を確保してるんですね・・。

前菜・その1 Antipasto
右側の方はフルーツトマトだったのですが、かなりの甘さにびっくり。
ほんのりバルサミコで香りづけされてたのですが、それでもまだ甘かった。

この食器、上から見ると四角なのですが・・・。
 ↓

対面の人のお皿を見ると、うねっているように見える!
ユニークな食器ですね。

前菜・その2 Antipasto
アンティパスト・2品目。
フォアグラとイチゴ。
最近あんまり料理として見ない、フレッシュフォアグラでした。

本日の〆パスタ Pasta dell giorno
量を聞かれるので、お腹の減り具合に合わせてくれます。
もちろん「大盛り」で大量にGETしました。
芯の残るアルデンテに茹であげられていて、僕の好きなかんじ。
ところでここまでの料理で全部ネギがかかっていたのですが、葱ってイタリア料理に合うんですね!

滋味溢れる 本日のお魚料理 Pesce dell giorno
魚料理というか、豪勢に海老でした。
スープも付いていて、濃厚な旨みを楽しめました。

豊潤なる旨味 本日の肉料理 Carni dell giorno
噂には聞いていましたが、長方形の四角い牛のステーキ。
この大きさで、真っ赤な肉の色が凄い。

低音でじっくりとローストすると、こういう感じに焼きあがるみたいですね。
ぎりぎり火が通った感じの、肉の美味しさが失われないで最大限に発揮される感じの焼き方。
このへん、感覚的なものだと思うのですが、料理もデザインも腕次第といったところなんでしょうか。
肉の近くには、パルメザンチーズ、サマートリュフ、粒マスタードと並んでおり、好きな味でお肉を楽しむことができます。っていうか、つけなくても美味しいんだけど・・・。

「足りなそうなら、リゾット出しましょうか?」とオーナーシェフから申し出があり、マッシュルームのリゾットを追加注文。
僕はこの時点でけっこうお腹いっぱいだったのですが、友人がまだまだ食べ続ける・・・。
こちらもパスタと同じく、お米に芯が残る感じで、好きな食感。

車だったので、ソフトドリンクも注文。
シンデレラ、シャーリーテンプル、十六夜・・・と注文。
シャーリーテンプルが美味しかった!

ドルチェ甘味の快楽 盛り合わせ Dolce a piacere
食後にドルチェをもらえるのですが、全5種の中から、好きなものを好きなだけ選んでよいとのことです。もちろん全部でも良いとのこと。僕は、パンナコッタ、ジェラート、ティラミスをセレクト。

どれも濃厚で美味しかった・・・。
もっと食べたい。
パンナコッタがキャラメル味でかなり好きな味。

フルーツも付いていたのですが、食用の鬼灯、ドラゴンフルーツとか。
「ほおずき」って食べれるものがあるって知らなかったけど、ヨーロッパでは「ストロベリートマト」と呼ばれるセレブフルーツって説明が以下のページにありますね。
食用ほおずきトマティーノ
http://tomatyino.com/
茶色い葉っぱに覆われているスタイルなので、ドライフルーツか何かかな、と思ったくらいですが、果実の方は瑞々しいので不思議な感じ。
食感はプチトマト、味は・・・なんだろう例えるようなフルーツが無いのですが、とにかく甘いです。みかん系の味なんだと思います。苦くもないし酸っぱくもなく、ただ甘いです。
これもうちょっと50個くらい大量に手に入れて、食べてみたいなぁ。
どこで手に入るんだろ?
美味しいっていうより、なんだか不思議な体験した感じです。

コーヒー、エスプレッソ、紅茶、ハーブティー、緑茶、等。
最後に好きなドリンクを指定できます。
僕はホットコーヒーを頼みました。

カップもオレンジ色だし、可愛いなぁ、と思ってたら・・・。
対面のカップに怪しげなデザインを発見。
おお?! と思ってカップをくるりと裏返してみると・・・。

なんか表現しづらい表情のマークが入ってた。
かわいいい・・・のか?
さらに、カップを手に持ってて、ふと受け皿を見ると・・・

ここにもいたよ!
思わず吹き出しそうになった。
スプーンが小さな菱形で、非常に可愛らしくてよろしい。
これ探して買おうかな。

ボリューム的にも大満足だし、苦手な食材を聞いてくれたりするので、カジュアルにイタリア料理を楽しめる店だと思います。
お値段、3万円ちょうど。
ごちそうさま!
■ATELIER_M.O.F (アトリエ エム.オー.エフ)
http://atelier-mof.com/
TEL: 0537-23-4322
住所:静岡県掛川市中央1-4-15 望月ビル 2F
営業時間:
・ランチ
  (月~金)11:30~14:00
 (土、日 祝)11:30~15:00
・ディナー
 17:30~22:30
定休日:毎週火曜日

アトリエ M.O.Fイタリアン / 掛川駅

夜総合点★★★★ 4.1

コメント

タイトルとURLをコピーしました