シューズから考える圧倒的なイメージ戦略


1年半ほど前に購入したランニングシューズを履き潰してしまったので、新たにシューズを購入しました。
NIKE のシューズは、工場で1回生産したら次ロットからは違うデザインにモデルチェンジをしてしまうので、同じ時期に購入しない限りは同じデザインのシューズを履いている人を見かけることはほとんどない気がします。
でもカタログを見ていて「これ欲しい!」となったものが店頭から消えてしまった場合は、入手が絶望的に困難になるという危険性も併せ持っているわけですよ。
デザインと機能が変わりすぎだろ! NIKE の戦略としては「迷ったら手に入らなくなるよ」的なものが入っていると思うのですが、僕の中では NIKE が考える「現時点での最高峰の機能」といった部分が非常に軽薄に感じます。芯が無くブレまくっているというか。
というわけで、何も考えずにオレンジ色なら何でもいいや、と「デュアルフュージョン ラン」を購入。


本当はアスリートに人気の「 フリーラン +3 」を購入しようと考えていたのですが、コンセププトが「裸足に近い」というものなので、アフリカの選手が裸足の方が速い事に目をつけて薄くてぐにゃぐにゃで柔らかく。そして靴底が薄くクッションが全く無いのでコンクリートの上を走るものなら衝撃がガンガン伝わってくる・・・という恐ろしい噂も聞いて断念。
ていうかアスリートじゃない人には、そのコンセプトが危険すぎる。



メッシュになっていて、通気性がよくなっています。
内側に格子状にパーツが入っていて、これが足の下から側部にまで回り込んで足をしっかりとホールドして疲れにくくなっているようです。
重ね着みたいなオサレデザインかと思ったら、ちゃんと機能を持っているんですね。

足甲のところは、すごくしっかりした作りになっています。

硬度の異なるミッドソールを組みあわせているので、クッションが良くて安定しています。

踵はめちゃくちゃ硬くて、カカトを潰して履くというものぐさな履き方ができないです・・・。

生地は厚めだと思う。元々高機能高価なシューズではないのですが。

NIKE は、スポーツ用品というよりは、すっかりファッションとして定着してしまいましたね。
アシックスがプロに「だけ」愛用されているのを考えると、全く二極化してるわけですが。
スポーツブランドを使っているプロの活躍を見て、ファンが同じアイテムを欲しがる、という販売戦略が普通のスポーツ用品業界では成り立っていると思うのですが。
NIKE の場合は、そこをすっ飛ばして直接「NIKE を使ってるオレってかっこいい」になっているわけなので、そこまで持って行った企業努力と戦略はすごい成功例だと思います。
やっぱり消費者=顧客を見て、顧客を起点として考えるというのが大事ですね。

それにしてもオレンジすぎないか・・・。
今度、オレンジに合う色のシューレースを見つけてきて付け替えないといけないなぁ。

2011/06/30
Nike + iPod Sport Kit
「杏林堂ニコナビ」のモニタをしているといっても、あんまり生活の変わらない自分ですが。食事は変わらなくても、運動は多め…

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