天才と凡才のデザイナーの話の漫画


芸大に通う2人の女の子が主人公の、デザインを舞台にした漫画「星明かりグラフィクス」山本 和音 (著)。
作者さんは美大・芸大というよりデザイン専門学校出身の方か何かなんでしょうか?
1人はデザインの天才でコミュ障、
1人はコミュ力のあるパリピで友達も多いが芸術的才能が欠けている。
そんな二人が大学生活の中で、デザインユニットを組んで広告の仕事を受けていったり、クライアントともめたり、周囲の芸術家かぶれのヘンな人と交流したりするストーリー。
この手の漫画では「ブルーピリオド」が有名ですが、あちらはアート思考な精神や葛藤の物語。こちらは田舎芸大の日常コメディのようなイメージに感じます。複雑で捕えようのない本人にしか分からないような突き放した心理描写があるのがブルーピリオドでしたが、こちらの「星明かりグラフィクス」は偏屈で正直なぶん、読み進めやすいといえますね。


最初は芸術系のヘンな人たちとの面白おかしい「あるある」な話なのですが、話数がすすむと、天才と凡才の壁や成長の苦しみ、自分の人生、将来の不安などをテーマにした成長の物語に変わっていきます。
多くのデザイナーの人たちがコミュ障の主人公(そして天才という設定)に共感し自分に重ね合わせて読んでいくと思うのですが、デザイン事務所を立ち上げようとしている人や、デザイナーになりたい人たちに読んでほしい漫画。全3巻で既に完結しているので読みやすいです。
気になる方は、Amazon で第1話がまるまる試し読みができます。
   

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