フィボナッチ数列 – デザインの公式

デザインに関して、体系的に学問として他人に伝えることができれば、業界はこんなに仕事で苦労しないと思うのですが、そんなデザインの世界にも、過去の偉人が残した教科書的な存在があります。
それは「フィボナッチ数列」という計算式です。
フィボナッチ数 – Wikipedia
数字の公式を見ているだけで頭が痛くなるのですが、要は「黄金比」に帰結します。
黄金比 – Wikipedia
おっとこっちも数字の羅列が・・・。
意識すると逆に使いづらくもなるのですが、デザイナーの人たちは無意識にこれらの数字の計算式を具現化した図面を描いているそうです。
名作と言われる美術品の中にも、これらの数式が浮かんできます。


フィボナッチ数列から、長方形は縦と横との関係が黄金比になるとき、安定した美感を与えるという説があるのですが、なぜこの比率が「美しい」と感じるかには様々な諸説があります。
ようはよく分かっていません。
Wikipedia に掲載されていた画像からも分かると思うのですが、ひまわりの種のレイアウト、アンモナイトの殻の巻き方も「限りなく近い」黄金比になっています。
よく誤解されるのですが、ひまわりもアンモナイトも完全な黄金比ではありません。
なぜこんなにも自然界の中、生物の身体にもこの数列が現れるのか。
そして、そんなにも普遍的な数字であり、こんなにも多くの個体が存在しているはずなのに、なぜに完全な比率を持った生物が存在しないのか?
誰も答えてくれない不思議に気づいてからは、僕の中でもいろんな考え方が浮かんでは消えたものですが、社会に出ていろんな人に会い、いろんな人の生き様を見てからは、なんとなくひとつの答えにたどり着いています。
生物は、完全な黄金比に近づこうと、日々、もがいている
だからこそ「成長」「努力」という事項が生まれ、人はそこに「美しさ」を感じるのではないか。
完全という永遠は、死の場所。それ以上進むべき道や時間は無いのだし。
だから未熟や無知を恥じることはないし。
不完全を気に病むこともない。
課題や、チャレンジ。
この未熟さや無知を活かせる場所は、この面白おかしい世界の中にいくらでもある。
 

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