豆腐はモンスター。Noto フォントに秘められるメッセージ


「豆腐文字」って知っていますか?
「豆腐文字」の意味が分からない、と言われて「こっちは昔からその豆腐と格闘してきてるんだよゴルァ!」くらいな衝撃を受けました。っていうか、豆腐と格闘するって書くと、すごい弱そうな相手に思えますね。ボコボコにしたあげくに形が残らないところまで蹂躙できそうです。
ちなみに「豆腐文字」と聞いたら WEB 開発者は恐怖に震え上がるくらいの脅威というか。
歴戦の勇士には共感していただけると思うけど、無駄に強敵なんですけど。
ゴジラが日本特有の勃発的な自然災害で通常兵器での攻略不可能な強敵だとするなら、豆腐はインターネット界のゴジラともいうべき存在なのです。
こんだけ書いたので、そろそろ豆腐の怖さがイメージできたでしょうか。
というわけで、実際の豆腐文字の姿が、こちら。



フォントによって違うと思うのですが、□ とかで表示されてしまっている文字が、豆腐文字です。
最近はオシャレ?に四角い枠の中にバッテンが描かれたフォントが表示されることが多い気がします。この画像でのパターンもそうですね。
英語圏でも TOFU と呼ばれています(マジ)。
なんで TOFU と呼ばれているかというと、ラテンアルファベットの国では文字化け現象が起こることがないので、その存在が未確認だったわけですね。海外の開発者たちは「え? 文字がちゃんと表示されない? hahaha、そんな馬鹿な。仕様上ありえないよ」みたいなよくある開発者な感じだったと思います。もしくは闇が深くて(コードを触ると大きく修正が発生しそうで)修正できない問題とか。
で、日本語環境などでは再発する問題だったわけです。当時の日本人たちが、文字化けで表示される四角い枠を説明するのに畏怖を込め「豆腐」と呼び嘆き、やがてその言葉が逆輸入されるように全世界に伝わっていくというわけです。迷惑メールを「スパム」と呼びますが、それと似た感じでもありますね。
いろいろ聞いてみると、豆腐の意味が分かるグループ分からないグループがあって。
デザインの世界でもそうなのですが、師匠と弟子の関係があると、良くも悪くも師匠の文化が弟子に受け継がれていくのですが、最近流行の独学や本で勉強した人などマーケッターや先祖の無い受け継ぎ先の無かったグループがこういう下らない話を知らない感じだと思います。うん、現実的でスマートでいいですね。
そんな豆腐という名のハルマゲドンなのですが、現在ではインターネットの世界の救世主 Google 様が威信にかけた対策を行ったことでも有名。それが「Noto」フォントです。
一部の傀儡で有名なフォントなのは、時代を先どるマーケッターに近いインフルエンサー達が飛びつくように広めたからで、意識高い系フロントエンドエンジニアたちがよく使い、広められたフォントでもありますね。フロントエンジニアというのは簡単に言うと SE になれなかった人たちが好んで使う肩書です。テンプレートちっくなシンプルなWEBサイトでよく使われているのを見かけます。
この Noto フォントは地球上のあらゆる言語を内包し文字化けしないことを目標に作られたものです。
名前の由来は、「No more Tofu(もう豆腐は要らない)」を略して「Noto」です。?でしょとか言われるけど本当です。「to」は豆腐の「ト」です。豆腐を撲滅させるために立ち上がった勇者 Google が掲げた聖剣です。
■Google Noto Fonts(公式)
https://www.google.com/get/noto/
ほら、ちゃんとリンク先に「Tofu」と書かれているでしょ。
でも撲滅させるまで言ってない気がする。日本からメールを無くさないといけなかったり(ISO)、まだまだいろいろやることあるな。
そしていつかこの巨大な白き壁、豆腐を倒せる猛者が現れることを。
多言語プラグインの不具合を誰かが修正してくれることを願う(他力本願)。
とりあえず今日は、ネットの「豆腐」は怖いものだという認識を持って帰ってください。
あれ、誰か来たみたい。こんな時間に誰だろう。

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