暑い日が続くとドリンクの自動販売機がそこら中に点在する日本って本当に良い国だと実感しますね。
缶コーヒーや缶ビールにダイヤ型の折り目のようなものが入っているものを見たことがあると思います。通常のなだらかな丸いものより少し高級感のある見た目でかっこいいですよね。
これは「ダイヤカット缶」と呼ばれるもので、よく見るようで実はキリンの発売しているビールの「氷結」ブランド、そして最近缶コーヒーの「Fire」ブランドの一部で採用されているだけのものです。
これらドリンクの「ダイヤカット缶」は見た目のデザインではなく、元々は NASA でも研究されロケットの構造などにも採用されている強度を増す構造のデザインでありかなり高度なプロダクトデザインです。
僕はビールは飲まないので「氷結」には興味が無いのですが、「Fire」は好きです。ただダイヤ缶が採用されているブラックが無いのですけど。
ダイヤカットについては、詳しいページがたくさんあるので検索してみると面白いと思います。
■潰れて強度が増す「ミウラ折り」の不思議 三浦 公亮 氏
https://www.athome-academy.jp/archive/mathematics_physics/0000001014_all.html
折り目をつけることで逆に構造上に強くなるっていうのは、新発見の部類で普通は思いつかないと思うので面白いですね。
デザイン視点からいうとユニバーサルデザインとしての性質もあり、見た目から分かるようにグリップ感が増しすべりにくく持ちやすいようになっています。メリットしかありませんね。
回収して潰す時に逆に潰しにくくてどうするんだろ? とか考えてしまいますが。
こういうロジックに則ったデザインが身近にあるのって良いですね。
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