【デザイナー注目】Adobe Max で発表された新ツールが魔法みたいな新技術ばかりでヨダレがとまらない


(C)Adobe
米国のロサンゼルスで行われている「Adobe Max」。
デザイナー職がマナーとして覚える Adobe 製品の開発会議であり、Adobe が発表するデモンストレーションの場でもあります。それが3年ほど前から急にクリエイター寄りに方向転換し、Adobe はクリエイティブツール、という意識づけのためにクリエイター向けのカンファレンスを行っているという経緯です。
ジョブスがいた時期の Apple のカンファレンスでの発信が有名ですが、最近の Apple は製品にも夢がなくなってきて面白くもないところに、今回、Adobe がカチ込んできたかんじに面白い!
バージョンが上がっても全く機能が変わらず、購入をスルーしてたら新年度で入ってきた新入社員に「Adobe が最新バージョンじゃないから、この会社はブラック企業」といわしめることで有名な(デザイン事務所あるある)、あの Adobe だと思えない面白さです。
そんな Adobe Max で発表されたものを簡単にまとめてみました。

「Project Faces」フォントデザインツール

新しいオリジナルのフォントを作成できる機能。
1文字1文字作るツールなどは過去にありましたが、この機能の着眼点の良いところは、セットされたフォントを変形させてカスタマイズさせていくところ。それだけなら特に新しくもないのですが、Project Faces では、アルファベット21文字全部を同時に変形させていくため、統一感のあるフォントができるのです。ファミリーも使いやすいし、いいかんじ。
タイポ好きには強力な武器になります。はやく使ってみたい!

「Monument Mode」 映像除去ツール

動画で撮影した映像から、動くものを取り除くことができる機能。
例えば、お客さんでごった返すデパートの店内から、お客さんが全くいない開店前のような画像を作ることが可能です。
これも着眼点がいいですね。
観光地でもこれさえあれば、綺麗な景色だけを写真に収めることができる! すごい!
間違いなくカメラメーカーが追従して同機能を付けてくると思うから、次世代のカメラは必買だね!

「Project Dollhouse」 立体イラスト作成ツール

立体物を動画撮影しながら 3D のパスを描くことで、立体感のあるイラストを作成することができる機能。
これも面白いですが、例えば人形の家の周りをスマホで撮影しながらぐるぐる回りながら、家の輪郭を指でなぞっていけば、立体モデルが完成。それに立体的な要素を付加して、例えば立体感がおかしくないように人形の家の壁にポスターを描いてはることができるちうもの。

「3D Portraits」 人物画像の3D化ツール

スマホに取り込んだ人物写真を指でなぞって、髪の位置などを指定。すると立体データが算出されるという機能。
3Dプリンタと連携することで、立体的な肖像画を創りだしたりと、今後注目される分野ですね。

Fuse CC 3Dモデル作成ツール

簡単に3Dモデリングをする機能。こっち方面きましたね。アバターを使ったりプリセットされたモーションを適用することで簡単に動きのある絵を作れます。

「Defusing Photobombs」 写真画像上のゴミ除去ツール

今までいろんな除去ツールがでてきました。
僕も過去に「電信柱を消してください」とか「店の前にトラックが映っちゃってるから消しといて。パソコンて簡単に消せるんでしょ」とか言われたことも多い、写真の中にうつりこんだ不要物をレタッチで消す作業って、かなり根気がいるんですよね。これ深夜まで僕らが作業する要因になってるんですけど。
そしてさすが Adobe、考えることが一味違う。
なんと、地形のビッグデータと連携して、よく消される不要物を自動解析し消してくれるのだそうです。
すげぇ! もう写真補正とかの仕事しなくていいじゃん! スキルなくてもできてしまう完全自動化っていいですね

「Project Comet」 プロトタイピングツール

スマホアプリの UI/UXデザインツール。他社に遅れたままでこのまま後追いしないのかなと思っていたら、ついに Adobe が手をつけてきました。
最近いろんなツールで複数アートボード機能を実装してきましたが、このツールでも複数画面=複数アートボードという作り方ができ、そしてその複数画面の遷移図をも作れます。これ便利!
アプリデザインは実際に触らないと分からないこと多いので、プロトタイピングが必須なんですけど、なかなか質の良いツールがないんですよね。デザインからテスト検証まででき資料としても残せるなら、このツールもはやく実際に使ってみたいです。

「Project Boxcar」 BGM生成ツール

Premir に実装されるようですが、映像に合わせて自動で BGM をつけてくれます

「Creative Sync」 制作素材同期クラウド

チーム間で素材を管理できることで先祖返りなどがなくなります。誰かが素材として使った画像を更新すると、その最新の更新内容が使われた全てのファイルが更新される機能などもあるようです。
これで GitHub とか SVN 覚えた人の時間が無駄になりましたwwww

iPad Pro 対応

今までデスクトップでしかできなかった作業が、タブレットでのタッチ操作やペンでの操作でできるようになりました。ソファでリラックスしながら仕事ができたり、息抜きにカフェで仕事したりとか、ライフスタイルが大きく変わりそうです。決定的なのは休日でも仕事ができる(強制)ということですね。わーい。
■アドビ、MAX 2015でさらなるクリエイティブイノベーションを発表 | Adobe(公式)
http://www.adobe.com/jp/news-room/news/201510/20151006_max2015.html
こんな感じで、改めて Adobe の技術力が良い感じにアピールされ、Adobe という企業のファンが増えそう。
今回発表のものは、既に実装されているものもあれば、来年早々実装されるものもあるので、お布施・・・じゃなかった個人的に課金してる身としては嬉しい限り。
使いこなせば、ますます面白いツールになりそうです。

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