「アニュビスの仮面」という全く新しい VR + ボードゲームのジャンルが、面白そう。
今年絶対流行すると言われている VRゴーグルなのですが、それを利用した遊びの提案。
面白いと思うのは、その総合的な企画設計。VRゴーグルありきで企画設計されるコンテンツは非常に多く、これからもいろんな種類が出てくると思うのですが。
着眼点からして一風変わっているこのアプリは、新たなサービスを考える上でも、多くの学びを与えてくれます。
このゲームは、複数人でプレーするテーブルゲームの範疇にもなると思うのですが、道具として VR ゴーグルを使用します。
VRゴーグルをかけた本人はダンジョンの様子が見えるので、VR で見渡した状況を他のプレイヤーに伝えて最終的にダンジョンマップを組み立てるというボードゲームになっています。
デザインの視点からも、よく出来ているというか、デザイナーの発想が入っているな、と思います。
「3Dゴーグルをかける」という行為がタイトルにもなっている「仮面をかけている」というモチーフなんて、もろにそれっぽい。
実際に遊んだ様子については、大手のゲームサイトなどでいくつもレビューがあります。
■チームプレーで攻略する! 大人気VRボードゲーム「アニュビスの仮面」をやってみた! | ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/1502838
レビューを読んでみると、マネジメントゲームやチーム内のコミュニケーション確認にも良いみたいですね。これは企業内でチームワーク向上に採用したいという経営者やリーダーとかも出てくるのではないでしょうか。
・口頭で伝えることの難しさと、どう説明すれば伝わるかの経験・訓練ができる
・共同作業で完成させる努力の共有と達成感
・自分が得た情報を共有し、相手の情報とミックスさせるコミュニケーション力の向上
・記憶力と表現力の訓練
・相手の性格や得意な能力を知ることができる
ゲームを楽しみながらこのような効果があるというのは、充分なメリットですね。
なんだかやりたくなってきた。
このゲームデザインは、「VR」という新技術を活かすように造られているそうです。
が、一番すごいのは VR のデメリットを逆転の発想で活かしていることにあります。
(1)VR ゴーグルをかけている人にしか画面が見えない
(2)VR ゴーグルは長時間装着するのが辛い
(3)3D酔いへの問題
VRゴーグルを1人が使い続けるんではなく順番性にしたり、使っていない人でも楽しめるというデザインにしたことで、これらの問題点を逆に解決してしまっているのですね。すごいです。今では入手するのも難しいということですが、爆発的に売れるのも納得のゲームデザインです。
■アニュビスの仮面(公式サイト)
http://anyubis.com/
2016/03/15
いまロケテストで話題の開発中のアーケードゲーム「Magicians DEAD(マジシャンズデッド)」。筐体に非接触型のモーションセンサーを搭載し、普通のゲームのコントローラーではなく、手をかざして画面内の敵を攻撃していくゲームなのだそうです。つまり、敵にバッと手をかざしただけで、敵がすごい勢いで吹っ…
2016/06/09
kickstarter で公開されている子供用の時計が良いな、と思いました。「Octopus」というスマートウォッチのプロジェクトなのですが、良いと思うのは見た目や性能などでは無く、子供に最適化されたデザイン。僕も幼少期に時計の見方を習った時に、その脈絡のない数字と針の向きに「誰が決めたんだ、このルール!…
2016/01/09
誰でもトランプ(Playing Cards)で遊んだことがあり、ほとんどの人に周知された歴史あるゲームなのですが。歴史があれば当然そのグラフィックデザインも整理され、過去から引き継がれていくようなデザインルールのようなものができてきます。ルーツに関しては諸説いろいろあるので、近代的なデザインルールともい…
2015/07/29
駆け出し時代に制作した画像。初心者丸出しのビジュアル中心で何も伝わらない画像www自分で見ててもこの画像だけだと何を説明したかったのか全然わかんないwwwゲームの攻略サイト用に作ったものなので、説明テキストは付随していたと思うけど、完全に「装飾」でしかないイメージ画像ですね。タイムスタンプが…
2015/04/01
センサー繋がりでいろんな入出力デバイスを試していたのですけど、しばらくの間は時間がとれそうもないので、今できてるところまで適当に公開。家庭用ゲーム機「プレイステーション」に付属している、ゲーム機といったらこの形という両手持ち型のコントローラー。アフォーダンスの観点や、人間は使い慣れた道具…
2014/08/19
クリエイティブのジャンルとしてアツいと言われている「AR(拡張現実)」。ネット上だけの「バーチャル(仮想)」、イベントなどでの「リアル(現実)」。どちらだけでも表現しえなかったものが、今や技術躍進によってさまざまなアイデアによって世の中に生み出されています。そのひとつが、Google が開発した…
2014/06/19
(C)SHARP目の付け所が違うシャープが、遂に形を自由にデザインできるディスプレイを開発!これは新しいデザインの波が来るよ!■「フリーフォームディスプレイ」を開発|ニュースリリース:シャープhttp://www.phileweb.com/news/d-av/201406/18/35121.htmlシャープのサイトでは車載インパネの形に切り取…
2014/05/15
ボール型ロボット「Sphero」を購入してみました!Sphero は、iPhone や iPad、Android で操作するスマートトイロボットです。スマホにアプリをインストールして、ラジコンのように走らせて遊びます。車輪のない球体が、レバーの無いスマホというコントローラーで操作して走らせるのは、未来的で新感覚ですよ!…
2014/04/13
認知心理学のメンタルモデルの中でも屈指の「定義が難しい概念」である「ナラティヴ」という言葉。2年前くらいのマーケティングやバズ用語として聞く機会が増え、海外では爆発的に広まっている言葉でこれからの流行にもなりそうです。心理学でのナラティブセラピーが一番有名な単語っぽいですが。ナラティブは専門…
2013/11/11
(C)obakensan.com最近話題の新しいクリエイティブ・コンテンツといえば、「リアル脱出ゲーム」の大ブームにも見られるように体験・参加型のイベント。京都でフリーペーパーを出版していた「SCRAP(スクラップ)」が、これで一旗あげたのは周知の事実(「リアル脱出ゲーム」の登録商標も所有)。そして、次の波の…
コメント