デザイナーでいろんな名刺を作った人が多いと思うのですが、意外に知らない名刺デザインの話。
新しい会社など割と自由が許されるところでは、他社と違った名刺が好まれる雰囲気があります。
デザイナー自身も奇をてらったデザインを好む人が多く、カオスなものもよく見かけます。
そんなわけもあり、名刺交換をした時に、そのデザインから相手の会社の雰囲気がある程度把握できます。
かなり奇抜なレイアウトやビジュアルの名刺の企業は、社員数が少なく離職率の高い企業です。ブラック企業の傾向もややあります。
理由としては強い決定権を1人が持っており、強引にでも意見を通す環境・もしくは上層下層の社員がお互いに興味がなく、少数の意見で決定が下されるからです。そんなデザインを選択するのに周りの意見を聞くことができなかったという特徴もあります。思い付きで進むため、デザインも頻繁に変わることもあります。
名刺の素材が特殊だったり形が奇抜な名刺の企業は、自由が身上の企業です。企業規模を大きくせずに少数で回すような経営方針。主力製品・売れ筋商品を持っていないという特徴があります。前面に出す企業イメージがないから名刺デザインを奇抜にするしかないからです。「奇抜」はコンセプト無しともいえます。何かしら個性を得ようと必死のためいろんな事業に手を出すチャレンジ精神があります。残念ながら10年が目途の企業が多いですね。
両面印刷、2色でない名刺の企業は、業績の良い企業。たかが名刺に節約をのぞまない大らかな企業基盤があります。逆にモノクロ片面の名刺の企業は帳面にも生真面目で、販促などにお金をかけることを避ける風潮もあります。
古臭くて工夫のない名刺の企業は、大企業に多く見られます。デザインを少し変えるにもたくさんの人の経路を通って了承を得る必要があるため長きにわたりデザインの変更ができません。何事を決めるのにも懸念の声があがりフットワークが悪いのですが、チャレンジもないため基盤は安定しています。自分の意見を現実にするのは茨の道です。
このタイプの企業で特徴的なのは、社員がその古臭いデザインを気に入っているということ。IT企業などでは正反対の提案をするものですが、入社する人たちはそもそもそのトラディショナルなイメージを気に入っており、ちゃらちゃらしたデザインを好んでいません。トーン&マナーの違うブランドを抱えていることもあり、大企業になればなるほど母体となる企業に特定のイメージを付着できないという悩みもあるようです。
その他にも英語だったり、裏面がロゴだったり、ちょっと今思いつかないですが見ているといろいろ面白い特徴の発見もあります。フォントの使い方でも、なんとなく背景も見えてきますね。
と血液型占いもそうなのですが、こんな風に型にはめて決めつけるのってどうかと思いますね。
でも評論家とか知った風な感じの専門家もこんな感じよ。
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