ナチュラル・リアル

自分が実際に見ている景色が、本当に正しいものって、どう証明しますか?
夜空に輝いている星の光が、実は過去のものというのは有名な話。
(星と地球は何光年か離れているので、目に届くまでに数年経ってしまうのです)
デジカメで撮影した写真なども同等です。
補正された色になって保存されているのです。
補正のされ方はカメラの個体によって違うので、機種事に写真に変化が出るわけですね。
これは、人間が記憶する色が実際のものより明度・彩度が高い色として記憶されていることに関係があります。
対象を物理的に測定し数値化することはできても、人間側の目の解析の方は進んでないので、どう見えているかがはっきりせずに曖昧なのです。
よく見る富士山のイラストの色彩なども、大きくデフォルメされていますね。

リアルでは太陽は真っ赤ではないし、富士山も水色じゃないです。
でも、こっちの色に設定してしまったほうが、「富士山と太陽だ」と分かりやすいし、好印象に見えるんですよね。
ほとんどの写真屋さんでも、必ずといっていいほど色の補正や加工が行われます。(だから高名な画像補正ソフトも「photoshop」)
見たままの自然な感じを伝えることも大事ですが、伝わりやすくするために、補正の技術も必要ですね。
最近のプリクラなどは。
かなりの高機能化が進んでいて、肌の質感を調整するのは当然として、目の位置を検出して大きく加工したり、いろんな画像加工が裏で行われたりします。
なにがリアルで何がフェイクなのか。恐ろしい世の中ですね。

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