Tohoku Emotion、東北のデザイン・食を体験するレストラン列車


(C)East Japan Railway Company
JR東日本が運営するレストラン列車「Tohoku Emotion(トウホクエモーション)」が気になってます。
デザイン、食、アート、景色。それを楽しむ新しい列車としてプロデュースされ、観光面から東北の復興支援を目的としたものです。
ターゲットは首都圏や海外から呼び込む県外の客で、「列車に乗る」こと自体を目的としたコンセプトで、「食」に関しては、地元地域の食材を利用したメニューで、東北を満喫してもらえる仕組みになっているようです。


外観デザインは、「フェラーリのデザインをした」という肩書で最近名前をよく見る工業デザイナー奥山清行さん。
その他にインテリアデザイナーなど各分野のスペシャリストがプロジェクトに参加しています。

列車に乗ることが目的のひとつとなるような旅。
そんな新しい旅のカタチをご提案するのが TOHOKU EMOTION です。
デザイン・食・アートを通して「新しい東北を発見、体験」していただくことにこだわり「日常から解放される旅」をお届けします。
TOHOKU EMOTION の列車内は象徴的なライブキッチンスペースをはじめとして、全体がレストラン空間となる設えでつくられた「東北レストラン鉄道」です。車窓を流れる三陸の海を眺めながら、東北の食材をふんだんに使ったメニューをお楽しみいただけます。そのほか、レストランをイメージさせる大胆な車両デザイン、随所に東北各地の伝統工芸をモチーフにしたインテリア、オリジナルBGM、車内アートなど、各ジャンルのスペシャリストが担当しています。

(公式サイトより)

TOHOKU EMOTION|東北エモーション – JR東日本
http://www.jreast.co.jp/tohokuemotion/
公式サイト内の文章にもありますが、現在はネット検索で事前に旅行先の情報を調べることができるのですが、一昔前は実際に旅行先に着いて初めて知ることができるという状態でした。
インターネットの普及による情報を必要な時に必要なだけ取得できる現代社会も良いのですが、それでも昔の「旅」というのは冒険であって、未知に対する挑戦とサバイバル性、そして自分の力で知りえた情報による知識欲の満足といった、エクスペリエンスがあったように思います。
何より、そんな旅を通じて「成長した自分」を体感するようなものではなかったでしょうか。
 答えを事前入手して答えたクイズや試験。
 攻略本を片手にクリアしたゲーム。
 結末を知りながら観た映画やスポーツの試合。
 言われるがままにやった仕事。
どれも全く記憶に残らないし、身につかないし、時間の無駄。
色褪せない旅の残像というのは、鮮烈なエクスペリエンスとリアルな情報の出会いであって、それらがあって光り輝く思い出として記憶に残るのだと思います。
TOHOKU EMOTION に冒険性はありませんが、事前情報を必要としない旅であり、そして東北の新しい魅力をリアルに気づかせてくれる旅となるようにデザインされています。
気になる料理は、オープンキッチンによってつくられます。
料理人は東北には関係ない経歴ですが、銀座の店でミシュランの星を獲得している人気シェフ。
コース内容は、アミューズブーシュ・前菜のアソート・メイン料理・プティフール、といった構成で、飲み物はビールやワインといった酒類からソフトドリンクまで飲み放題のようです。
お値段はこのへんから確認できます。
この列車は、先週末の 19(土)から運行。
青森県八戸市の八戸駅 から、岩手県久慈市の久慈駅間までを、1日1往復しています。
行きがランチコース、帰りがデザートコースのようですね。
3両編成で、1号車がコンパートメント個室席(7室)、真ん中の2号車がライブキッチン、3号車がオープンダイニング席。
この列車が東北を移動しつつ、乗客に現在の東北の景色を見せ、そして東北食材を使った料理を提供することで、もっとよく東北を知ってもらう、東北を好きになってほしいという意味があるようですね。
東北を列車で周りながらの、絶景の景色と東北食材を堪能。
東北ならではのコンテンツを利用した、良いコンセプトだと思います。
浜松地域で同じことはできないのですが、いろんな組み合わせやアイデア次第でできるコンテンツがあると、勉強になります。
東北の「今」を知るため、この列車に乗ってみるのも良いですね。

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