「お好み焼き ほっこり」という看板を見かけて気になっていたので、夕方に寄ってみました。
ここは気の優しいご夫婦が経営する小さなお好み焼き屋さん。住宅街の中にひょっこりとあるので、見逃している人が多いと思います。
ご夫婦は、大阪からご主人の実家がある浜松に引っ越ししてきたとのことで、本場大阪の関西風お好み焼きをいただけます。
「関西風」のお好み焼きが他の種類のお好み焼きとどう違うかですが、以下のような違いがあります。
■関西風:
具材を全部混ぜてから焼く、混ぜ焼き。
生地に長芋が含まれとろみがあり、辛口が多く、マヨネーズをかけることが多い。モダン焼きはこれに焼きそばを使ったもの。
■広島風:
生地を薄く焼いた後にキャベツや豚肉や麺類を乗せて焼く、重ね焼き。
最後に目玉焼きが入り、オタフクソースに代表されるように、ソースは甘め。
郷里の違いによって、いろいろと食べ物にも文化があり、調べていると面白いですね!
で、件のお好み焼き屋さんなのですが。
通りすがりに「のぼり」が立っていて、駐車場も数台分あるのが発見できたのですが、実際のお店はどこだ? この道の奥か? と思っていたら、道を挟んだ反対側でした。そんなに大きな道ではなく裏道のようなところなのですが、ちょうどカーブのようになっていたり壁で店舗が分かりづらかった。駐車場さえ見つけてしまえば、すぐ目の前にあるので簡単に分かります。
店内は、少し狭め。
食べるスペースもあるのですが、テイクアウトとかしたほうが良いかも。
店を入ってすぐにテーブル席がひとつ。
奥にカウンター席があります。カウンター席は鉄板が近いので、夏場はかなり暑いようです。
壁にメニューがあります。
基本、豚肉かイカか選ぶスタイル。
注目すべきは「イカ焼き」130円。おやつの値段で買えてしまう!
とりあえず、一通り注文してみました。
イカ焼き。
2つ折りにされているのが、屋台っぽくて風情があります。
デラックスバージョンは玉子入りで100円増しです。
知識なかったのですが、名前からしてイカの姿焼きみたいなのを想像していたのですが、こういう料理名なんですね。
スルメにお好み焼き粉を混ぜて作ったものみたい。
お菓子みたいで美味しいです。片手で食べられるし、ファーストフード感覚でも良いですね! 手作りだし。
関西風お好み焼き(豚モダン)。
焼きそばが入り、ボリュームたっぷり。いろいろ食べた中で、やっぱり安定感があります。
カリカリに焼かれた蕎麦と、もっとりとろとろ柔らかい生地が絶妙。
生地に山芋が含まれているので、こんなにふんわりと作れるみたいです。
ソースは地元の雄、トリイソースらしいです。
甘さの中に酸味もありトロトロとよく絡まって美味しい。書いてて、なんだかお腹が空いてきた。
薄焼き。
薄い生地にだからこそ凝縮された出汁の味や山芋の味が感じられます。
ソースでは無く、生地そのものを味わう、といった感じでしょうか。
濃いソースのものを食べてしまった後だと分かりづらいですが、上級者の一品ですね・・・!
これは本当に美味しい。粉ものが好きな人は、是非。
また、地元の遠州地方で食べられる「たくわん入り」を50円増しでしてもらえます。
昔、お父さんに作ってもらった伝統の味を再び。
バクダン。
「ばくだん」って名前の料理名は古今東西いろいろあるのでよく分からなかったのですが、「焼きそばを、薄焼きではさんだもの」だそうです。本当にお好み焼きは名前の通り自由な発想の料理だな!
なんで名前がバクダンなのか、よく分からずじまいなんですが・・・。また今度聞いてみよう。
とりあえずこんだけ食べてみましたが、それぞれ微妙に味が違います。
ソースの違いもあるかもですが、生地は柔らかさで全然甘さが違う、と粉もの屋さんに教えてもらったばかりなので、焼き方で変わるんでしょうね。
ここ最近、お好み焼き屋さんはチェーン店で自分で作るタイプの店ばかりに行っていたのですが、さすがプロに作ってもらったものは一味違います。
かなり美味しかったので、またリピートしたい。
粉ものマニアの人は、是非食べてみてほしいお店です!
ほっこり (お好み焼き / 浜松駅、新浜松駅、第一通り駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0
コメント