浜松駅から南東の方角、楊子橋横にある中華の店「揚子菜館」へ行ってきました!
引っ越してきて、車で通るたびに「なんか古い店だけど、いつも駐車場が満車だなぁ」と思っていたのですが、知る人ぞ知る昔ながらの有名店だそうです。
駐車場は7台ぶんスペースがあるのですが、すぐにいっぱいになるのでタイミングが非常に難しいです。
駐車場が空いていても、近所から歩いてくるお客さんも居るので、必然的に常に満席に近い状態が続きます。
店内は、田舎のお店をイメージしたらその通りというくらいの、古い民家のような作りです。
店は北向きなので直射日光は当たらないのですが、窓が大きいので店内は明るいです。
窓が大きく昔の仕様のガラスなので、駐車場の人と店内の人の目がよく合います。
このガラス窓はピカピカに磨き上げられていて、すごく綺麗。店や道具を大切にしている職人さんの魂のようなものを感じます。
客層は、年齢層が高めな夫婦やファミリーが多いです。
年齢層が高めなのは、おそらくこの店の味付け(薄味)が原因なのだろうと。
このお店はテイクアウトもやっているので、そちらの客層は当然主婦が多いです。
生餃子を売ってくれるのは良いですね! 僕も機会があったら買ってみたい。
注文の方法ですが、テーブルにメニューとかはありません。壁にメニュー表が貼ってあるので、店員さんを呼んでそこから注文します。
メニューの文字は大きく見やすいので苦労はないのですが、そこに書かれた値段にびっくりします。
メニューの品目に関しては、ネット上のWEBサイトにも記載があるので、自分の目で確かめていただいた方が良いかと。
■揚子菜館メニュー | 浜松の自家製ラーメン、餃子の店 揚子菜館
http://www.youzu-saikan.jp/menu.html
ラーメン 400 円だと…
コンビニ弁当より安いとか、どんだけ。
毎日通うわ。
というわけで、値段も安いので、友人とシェアしていろいろ注文してみることにしました。
餃子。15ヶで480円。1個32円wwww
まず盛り付け方にびっくりしましたが、これがデフォルトみたい。
形からしてフライパンで作って、お皿にひっくり返した感じですね。
餃子を売りにしていて餃子焼き機を使わない店というのはあんまり知らないのだけど、効率よりもフライパンをとった何かがあるということでしょうか。
皮が厚いのは、自家製の皮だからとうことです。
具から皮にいたるまで保存料・着色料は一切使わず、 具の材料も全て国産の物だとのこと。
分厚い皮はもちもちとしていて、食べ応えがあります。
具は野菜が主で、ニンニクや肉は少な目。がつんとくる味では無いので、若い人には少々物足りなさげな印象があります。
サイズが一口サイズで、通常の餃子よりは少し小さ目。口に放り込むことができる大きさなのですが、皮の厚みもあってシンプルな味を楽しめます。
そこまで特徴的ではないのですが、そういう性質上、いくらでも食べ続けられそうな味です。
あと、焼き方は日によってムラがあるようなので、焼きすぎなどは諦めた方がいいと思います。
ラーメン塩味。400円。
このお店には「ラーメン(醤油)」とこの塩味の2種類しかないので、「ラーメン」と注文すると醤油味が出てきます。
周りは醤油味を注文している人が多かった。
塩ラーメンですが、400円の割にボリュームたっぷりだな、というのが最初の印象。
煮玉子じゃないのが残念ですが…。
チャーシューは大きいです。少し固めかな、と思って口に含んだところ、ホロホロと崩れる良い塩梅。濃いめの味じゃないのに崩れるほど煮込んであって、これは美味しい。柔らかくて肉の甘みが味わえます。ここのチャーシュー良いよ!
スープは、かなり薄味。
カップラーメンや濃いめの豚骨スープに慣れた人には難しい薄味です。
僕は飲みやすくて、割と好きなのですが、スープが特徴とは思えなかったです。
麺は自家製麺。
かなりの細麺で甘みがあり、それだけで食べてもかなり美味しい。
高級小麦粉を独自の配合にて使用している、という店のこだわりが最も出てるところですね。
薄味のスープで食べるので、麺の美味しさがダイレクトに分かります。「ラーメンはスープより麺派」の人におすすめの店ですね。細麺なのですぐ柔らかくなってしまうので、気を付けて食べたいところ。
唐揚げ。750円。これだけ妙に高いような…。
ただしサラダもついてきて、ボリュームはあります。炒飯にラーメンか餃子か唐揚げをつけて注文する、という選択肢が考えられます。
お肉自体は高級店で食べるような、中がジューシーで外がカリッとなったもの。ただひとつ味付けが特徴で、下味とかが薄いので、ガツンと来る味がありません。なので、「あ、俺、美味しい鶏肉食べてる」という気分にはなるのですが、唐揚げという料理を食べている気分になれないのが不思議。ジャンクフードの唐揚げを食べすぎた人は、少し控えたほうがいいという気分になります。
こちらは少し多めに感じたけどぺろりと完食してしまったので、また注文したいです。
炒飯。420円。もう本当に安すぎ。
ラーメンとチャーハンを一緒に注文している人が多かったけど、これほどのボリュームでまだ800円代とか、とにかくもう価格破壊です。
この炒飯は、写真からも分かるように「しっとり」系。
口に含むとすぐ分かるのは、鶏ガラスープをかけてあるな、ということ。
僕はパラパラのチャーハンが好きなのですが、こういう味の付いたベトベト系チャーハンもなかなか良いな、と感じました。
もともとが薄味なので、他の料理ともよく合います。
麻婆丼。季節のメニューらしい。サラダ・スープ・デザートが付いて700円くらい、お店の人は「定食」という言い方をしていました。
麻婆豆腐は四川風が多いと思うのですが、これは広東風。
全然スパイシーでは無く、甘めの味。全く辛くないので女性や子供にも優しいです。
大きめの豆腐が使われているため熱が逃げず、猫舌にはきついですが、ご飯がすすんで美味しいです!
これ定番メニューじゃないっていうのが信じられないなぁ。美味しくいただきました。また食べたい。
麻婆丼に付いてきた中華スープ。ちなみにチャーハンにもついてきたので、テーブルの上には2個並びました。
色から濃くてしょっぱいのを想像したのですが、これまた薄くて拍子抜けするほど優しい味。ゴクゴク飲めてしまいます。
中華スープはしょっぱいイメージがあったのですが、こういう店もあるのですね。
麻婆丼についてきた野菜サラダ。よくよく考えると、これだけのボリュームがセットになって700円って安いなぁ。
キャベツの千切りがメインの、定食屋さんによくあるサラダ。
かかっているドレッシングはイタリアンで、スーパーで売られているちょっと高めのやつでした。ここでは商品名は控えます。
麻婆丼のセットに付いてきたデザート。ちなみにメインからデザートまで一式まとめて一度に運ばれてきます。
杏仁豆腐。「とろける杏仁豆腐」という名称が付いている通り、どろどろと形が崩れる杏仁豆腐です。
これだけは少し甘目で、最後を締めるに相応しいデザートですね。
全体的な感想としては、とにかくコスパ最高。
もうその一言しか出てこないです。
美味しいかと言われれば、そこまで最高レベルに美味しいといえないのですが、確実に言えることは平均よりも絶対に美味しいということ。その美味しい料理がこの値段で食べられるので、繁盛しないわけがありません。
お財布にも胃にも優しいお店なので、贔屓にしたいところです。
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