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工具のデザインといえば「ネジザウルス」。
ネーミングのセンスも良いですが、がっつりネジに噛みつくようなイメージを喚起させる形状、男心をくすぐるモールドなど、完成度が高いデザインだなぁと、改めて感心させられます。
作ったのは、大阪市にある従業員が30名程度の小さな会社。
それが、工具業界でかってないスマッシュヒットを打ち出した商品を開発したのですから、今、話題の「下町ロケット」もびっくりです。
ドライバーを差し込み回すためのネジ穴が潰れてしまっても、回すことができる「ネジザウルス」。
問題解決のデザインとしては、非常に参考になる例です。
ドライバーの形を諦め、ペンチになっているという逆転の発想も良いですね。
特許もある先端の角度は緻密に計算されたものだそうです。
デザインと数学は非常に関係が深いと思わずにはいられない。
また、機能を表すためのネーミングもデザインにとの関係性が高いですね。
恐竜に見立てるとか、わかりやすい。パワフルだし。
そんな優良企業ですが、赤字に転落したこともあるそうで。
ある程度市場が飽和し、売り上げが伸びなくなったというのが理由。
しかし、新たに「ネジザウルス」の新設計を行い、新モデルをリリースし、また経営黒字に。
自分たちの商品を諦めない心、経営センスとも、なかなか感動的。
今ではネジザウルスは、改良が加えられて5代目だそうです。
ちなみに、DIYが得意なことで有名な所ジョージさんも、ネジザウルスのファンであることを公言しています。
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これだけ売れているのに、まだ知らない人もいるという、まだまだ市場の可能性を秘めた工具。
いつか本当に、カッターやテープと同類のように、一家に一台ネジザウルスという時代がくるのかもしれないですね。
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