ロボット漫画が見たいなぁと言っていたら、漫画仲間から教えてもらいました。
「バトルグラウンドワーカーズ」。
僕は結構、面白く読み進められました。
現代が舞台、30代ニートのパッとしない主人公が人型兵器のパイロットして戦う、という物語です。
確かにロボットは登場しバトルをするのですが、汎用量産型がわらわらと出てくるのみで、ロボットデザイナーのプロットデザインも無いような低コストなのですが。これ出渕裕氏とか参加してたら全くの別物になっただろうに、勿体ない……。
世界観というか設定には新しいものもあって、主人公たちは遠隔操縦で戦地のロボットを操るため自宅から民間企業のオフィスに通勤し、定時に帰宅するといういまどきの働き方。戦争をしているのに街中での普通の日常も描かれるという、少し不思議な設定になっています。
訓練を受けていない素人がすぐに実戦投入できるように神経接続で自分の手足のように動かせるようになっており、オフィス内の本物の身体が動かせないため通信を切断して戦地からリセット脱出するにはロボットが首の後ろのプラグを引き抜かないといけないという設定があり、それが脳にダメージが残るため5回までしかできないということになっています。
このリアルな戦争の中で「リセットは5回まで」という制限が、どの場面でどう使っていくのかが面白そう、と最初の方は引き込まれます。
というのは、あまりこの設定が掘り下げられないんですよね…。
ここがドラマチックになりそうだったのに、残念。
ロボット関連の詳細な設定もあまり語られず、ロボット物に慣れていない人には「設定が甘い」というレビューになるそうです。
漫画というスタイルもあって、文章で語られるはずのところが流れを重視して語られないので、媒体の失敗もありそうだけど。設定だけ見たらすごく面白くなりそうな部分は本当に多いのに、なんだか損してるなと思います。
もっとロボットがかっこよかったら、もっと主人公が魅力的だったら、もっと謎が納得できる理由だったら、と足りない部分をどうしても考えてしまうのですが、それでも鬼滅の刃にも似た展開のスピードは、やっぱり面白い。
ロボット好きな人は、ぜひ。
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