噂の「えん沖縄」へ行ってきました!
土地勘がないう上にバスで行ったので場所がよく分からないのですが、国際通りの近くだそうです。
県外から来た人にも楽な立地ですね。
このお店は、沖縄の食材から、全国の美味しいものを取り寄せて出してくれるお店です。
「焼き肉が安く食べられる!」という噂だけ聞いていたので「焼肉屋」と勘違いしていたのですが、ダイニングバーや居酒屋の業務形態らしいです。
入口。階段をのぼって入ります。
少し日が暮れてきたせいもあってキレイですね。
周囲には居酒屋が多いっぽく、若い人たちが通りにたむろしていました。
夜の街並みを一望できるテラス席なんかもあるみたい。
コンパっぽいグループなどもいて賑わっていました。
客層は、ほとんど女性。それと若いカップル。
女性は数人グループが多いですが、年齢は若い人から壮年の人まで様々。
女性に人気みたいですね。
店内はちょっと狭い印象がありますが、非常に綺麗です。
沖縄内ではモダンな内装なんだと思います。
壁一面の大きな黒板におすすめメニューが描かれていました。
このへんはバルみたいなヨーロッパの雰囲気ですね。
メニュー表は一回も見なかったのですが、黒板に書かれた値段設定は「高いなぁ」と思うのと「え、こんな安いの」と思えるものが混在していました。食材でだいぶ変わるんですかね。
席について・・・
注文するのは、コレ。
焼き肉食べ放題1,580円。しかも、A5/A4 の和牛。
競合を潰しかねない、攻撃的な値段設定ですが・・・。
焼肉食べ放題に関して嘘偽りのない値段なのですが、これにお通し代 600 円が加算されたものが、正確な値段だとのことです。
つまり「焼肉食べ放題 1,580円 + その他料理 600 円 = 2,180円」が最終的な支払う金額になります。
なので、無理して焼肉だけを目的にしていくとなんだか損した気持ちになるかもです。実際は損してないんですけど。
焼肉 + コース料理で腹いっぱい食べる、という感覚で行った方が、気持ちよく食べられると思います。
センセーショナルな値段表記で、表記の仕方に疑問はあるのですが、それでもA5ランクの牛肉としてはびっくりするくらいの安い金額ですね。
僕もいろんなお肉を食べたことありますが、ここまで安いお店はなかったです。
ということで焼肉食べ放題のお通し1品目がスタート。
ビシソワーズ。ジャガイモ冷製スープです。
上にも書いたのですが、焼肉屋だと思いこんでいたので、いきなり本格フレンチの品が出てきてびっくりしました。
ちゃんと美味しいです。
お通し2品目。
本マグロのにぎり寿司。大トロ・中トロ・赤身の握り3貫です。
フレンチから、いきなり和食! しかもトロ!
握り寿司は和食屋でも大したことないのがほとんどなのですが、ここのは握り方がしっかりしていました。
小さくまとまってはいるけど、ちゃんとシャリの間に空気が入ってる感じで、ほろほろと口の中でほどける食感。
ビシソワーズの後だけに、まさか本マグロが出てくるとは思っていなかったので嬉しい誤算でした。
これもっと食べたかった。
お通し3品目! 温玉サラダ。
これは特に特徴がなかったのですが、それでも美味しいです。温玉完璧でした。
ここまでがお通しなのですが、「お通し代600円」でこの内容ならオプションでも注文してしまう安さだと思います(笑)
そして、いよいよ焼肉登場!
見事な霜降りです。
これだけの品を、おそるべき安値で提供できるのは、いろいろ秘密があるとマネージャーさんも仰っていましたが・・・。
企業努力の一言だと思います。
焼く!
極上カルビです。僕の大好きなカルビですが・・・。
霜降りなだけに、脂が多い・・・。
肉質も良く、タレなど付けなくてもそのままパクパクと食べられます。めっちゃ美味しい!
お皿の上からお肉がなくなると、何も注文しなくても、店員さんが代わりのお皿を持ってきてくれました。
注文しないと持ってきてくれないお店が多い中、これはいいですね。
焼く。たまねぎも焼く!
脂が多いので、若い年代以外はそんなに量が食べられないと思います。
ちなみに僕は 3 皿ほど平らげて、おかわりを持ってきた店員さんに「もういいです」と告げました。
食べ放題だと「元をとらなきゃ!」という気持ちになって無理に胃袋に詰め込みたくなるものですが、気持ち悪くなるまで食べるのもおかしな話ですよね。
焼き肉だけ食べていても幸せにはなれないので、適当に切り上げて、もっと他に美味しいものを食べるのが吉。
安い金額なので、このへん思い切りがよくなります(笑)。
本マグロが美味しかったので、本マグロをお刺身で。
これも脂がのっていて、すごい美味しい。
ただ、焼き肉と一緒だとせっかくの脂が台無しかもですね。
キャベツ!
舞阪港産のしらすを使ったピザ。
これ美味しいです。
地元の魚が使われていると嬉しくなりますね。
しらす美味しいなぁ。特に味付けされていないのですが、元々の塩気とチーズが合わさって、香ばしい味に仕上がっているようです。
凡猿で食べるうなぎのピザも美味しいけど、これもいける!
この沖縄と浜松の食材をつなぐのは、前職グループが関わっているそうです。
生わさびとしらすのパスタ。
これも上品で美味しい。ただ料理が出てくるまで少し時間がかかったけど!
生わさびは、前職顧問の昭典先生が繋いでくれた、富士山麓の清流の生ワサビだそうですよ。
さっきの本マグロに付いてたワサビもそうだそうです。
生ワサビはそんなに辛くないので風味を楽しむことができておススメです。
沖縄の人にもたくさん食べてほしい!
黒カレーのピザ。
このカレーも芳醇で美味しかった。
黒いのはイカ墨だそうです。そして甘さを加えるために、かぼちゃを乗せているんだそう。なるほど。
わりと完成度の高い品ですね。
最後に、シャーベットをいただいて終了。
冷たくてすっきりします。
マネージャーさんともお会いしていろいろ話を聞かせていただいたのですが、デザインの力について注力をしていて、ブランディングからチラシの見せ方、そしてパッケージなど、デザインから店を作っていくということを強化したいと仰っていたのが印象的でした。現実に、沖縄支社にパッケージデザインの依頼をしているそうですね。
アーティストが美術館に自分の名前の入った作品が展示されることを目標とするなら、デザイナーの目標は自分の作った商品が店の棚に並ぶこと。良い経験になると思います。
そこまでデザインの力をかっていながら、何故社内にデザイン部署を持たないのか? という僕の不躾な質問にも一応答えてくれたのですが、そこはまた次回にでも。簡単に言うと、デザイナーは進化し続けなければいけないということですね。
食べログの評価などでは主に値段の表記について辛辣なコメントも見受けられますが、この値段でこれだけのものが食べられれば、僕は満足です。美味しいのは間違いないです。
この日は丁度お誕生日の方が店内にいたようで、お店からケーキやワインがサービスされていて、当事者もびっくりしていました。
お店のサービスとしてまだまだ脇の甘さはあるものの、既存の枠方向からのサービスに捕われないという姿勢もあり、これからどんどん成熟されて面白いお店になっていくんだろうな、と感じました。
これからブランドが確立されて、大衆居酒屋なのかダイニングなのかとかいろいろ方向性が定まれば、飲食業界を盛り上げていくような存在になるような可能性も感じます。
えん沖縄 (居酒屋 / 県庁前駅、美栄橋駅、旭橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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