勤怠管理の電子化にともない、ICカードで開錠・施錠、出社や残業時間を管理するための社員証のデザインをしました。
画像は作った中で、採用しなかったラフの一部。
社員証って首から下げて身分を証明するものなのですが、名刺レベル以下の情報+目の前の顔が本人と照合できるための顔写真という、それだけの情報量になりますね。正解の情報量ってないと思うけど。
できるだけ多くの個人情報を載せない方がいいのは、第3者による悪用がされないための対策という考え方があります。属している部署や勤務地の支社を書かないのもポイント。支社勤務でも本社の住所と電話番号を書いたりするのもそういう理由。また、転勤の際に勤務地を作り直すこともない。
企業に属した個人という情報だけを開示し、属性について開示しないというのが限定的な情報の忖度が必要ですね。絶妙なラインどりでの情報構築設計をしないといけないです。
なんでも社員証って身分を証明するものなので、お金を借りれたりもできるらしいです。怖っ。落としたりしたら怖すぎ。
そうすると複製されないために複雑なデザインが必要かもと思うのですが、むしろ身分確認する人が、いち企業の社員証のデザインを知っていて鑑定できるものなのか? という話なのでデザインを秘匿したり公開したりしても意味ないし。
むしろ社員証を落とさないという社員が順守する心構えと、社員証を身分証としない社外業者のコンプライアンスに期待するしかないですね。
グラフィックス的にはレイアウトを縦にするか横にするかが悩みどころなのですが、メーカーなどで首からぶら下げたままだと機械に巻き込まれる恐れがある場合はポケットに入れやすい縦レイアウト。商社など名刺のイメージと統一したい場合は横型なのかなと思います。
デザインは企業イメージに沿うのはもちろんですが、おしゃれだったりカッコいいデザインのものなら社員がすすんで身に着けてくれるのでシンプルなものより凝ったデザインの方がいいですね。
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