和室・畳スペースに最適な床段差の高さを考察


和室スペースの段差の高さって、悩みませんか?
ユニバーサルデザイン的な発想からして、洋室も和室も高さが変わらず段差もないフラットなものが、イマドキの流行らしいです。
確かに老後のこととか考えると、段差がない方が疲れないしつまずかないから事故もないし、いいことづくめ。
使い勝手を考えるとフラットな方がいいですね。
でも UX 的な発想と言いうか、やっぱり段差がある方が僕は楽しいんですね。
何故楽しくなるのかという理由も、僕の感覚だから特に無いのですけど、そのひと手間がシームレスのものより楽しいのだと思います。


では、何 cm くらいがベストなの? という話になると思いますので、自分に最適なものになるように、ヒントとなる考え方を。

これが 35cm。
はっきりと段差があるのが分かるので、メリハリのある空間になります。
天井が低くなるので、狭いところが好きな人向きですね。
この高さのメリットは、「腰掛けられる高さ」というところ。
椅子の代わりに座れるので、ちょっと休憩したりするのに適します。
この「ちょっと座れる」は、実際に生活してみると意外に便利。
デメリットは、やっぱり疲れます。
足をかなり高く上げて和室スペースに入ることになるので、かなり体力を使います。
若い時は「なぜこんな高さが疲れるんだ?」と考えるそうなのですが、実際に歳を取り老いてくると、この高さに足をあげるのは非常にしんどいのだそうです。
あと、段差があるので、気づかず足を踏み出した場合、派手に転びます。コップやお皿を持っていた場合は大参事ですね。

こちらは、15cm。
微かに高さがあるのが分かります。圧迫感が無く、部屋が広く見えます。
気づかなければつまずくくらいの高さですね。まぁ派手に転ぶ高さにはなりえないのですが、つまずくことはありそうです。
これくらいの高さなら、正直同じ高さにしてシームレスに移動できたほうがいいくらいですね…。
特徴がないのでメリットもデメリットもないのですが、しいて言えばあんまり特徴が無いのが特徴なんでしょうね。
・・・。
というわけで、僕は最初の写真の通り、間をとって25cmにしてみました。
腰かけられるし、メリハリがつくくらい高さもあるし、これぐらいが丁度良かったな、と思います。
上り下りは、今のところ大変では無いし、つまずいたことはありません。
普通の階段が 20cmくらいの高さだと思うので、20cm~25cmくらいの高さが上り下りには適した高さなのかもしれないですね。

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