名刺管理DB Sansan に API を使ってお問い合わせフォームに入力された情報を使って自動的に名刺登録されるようにします。
API は用意されているので、そこに POST するコードをお問い合わせフォームに追記するだけです。
■Sansan Open API(公式)
https://docs.ap.sansan.com/ja/api/index.html
プログラムを勉強したことがない僕でも簡単に改造でき、名刺情報を顧客DBとして活用するのに入力の手間が無く誤入力もないので業務が楽になり、そのぶん人生を謳歌できます。やるっきゃないですね。
また、分類用のタグも同時にくっつけて書き込みます。「セミナー登録フォーム」からのお問い合わせなら「セミナー」というタグを付ける、製品情報への問い合わせなら「製品問い合わせ」と付けるなどすることで、後で整理が格段に楽になります。まぁ楽になるといってもDM郵送時の仕分けとかですが……。
前回、連携フォームを使って自動登録していたプログラムがあるので、これを簡単に改造します。
まずは「タグID」を取得します。Sansan 管理画面から設定したタグ一覧を、API を使って取得します。
タグID はたぶん API を使わないと知ることはできない、と思います。管理画面のソースとかいろいろ確認したけど、見当たらなかったので。
■タグSET取得
「type」パラメータで取得するタグの種類を選択するのですが、基本は「shared」になっているかと思います。
他には、private と public があるのですが、業務利用でお問い合わせフォームに仕込むタグなので、たぶん shared 一択かな、と。
GET すると、タグ一覧が json 形式で返ってきます。
「id」と書かれた部分にタグ ID が入っています。
ここから、お問い合わせフォームを改造していきます。
POST する内容ですが、微妙にパラメータが変更になっています。
先頭が大文字だったのが小文字になったとか、細かいです。
$data = array( "lastName"=>$lastName, "firstName"=>$firstName, "lastNameReading"=>$lastNameReading, "firstNameReading"=>$firstNameReading, "email"=>$email, "companyName"=>$companyName, "departmentName"=>$departmentName, "title"=>$title, "postalCode"=>$postalCode, "prefecture"=>$prefecture, "city"=>$city, "street"=>$street, "building"=>$building, "tel"=>$tel, "fax"=>$fax, "memo"=>$memo, "exchangeDate"=>$exchangeDate, "tagId"=>$tagId,//ここにタグID );
ちなみに「AddressFull1」という都道府県市長番地まで一緒になった住所が入力できる項目が連携フォーム版にはあり便利だったので活用していたのですが、API 版にはなくなっています。なので、お問い合わせフォームの方には「都道府県」「区市町」「番地」という風に項目をわけて入力してもらう改造が必要になります。分割して入力すると面倒なので、1行のテキスト入力で済ませられる方が良かったのですが。前は、自動で分割されて各項目に入っていたのになー。
exchangeDate には、事前に当日の日付が自動で入るようにしておけば、後で整理する時に便利です。
$exchangeDate = date('Y-m-d');
このへん、自動で日付が入りそうな感じもするのですが、この API だと日付が入らないんですよね。ここ API の仕様で変更してほしいですね。
後は改造なしで、そのまま使えます。
パラメータだけ名前が違うので、そこを合わせれば大丈夫です。
ちなみに僕はパラメータ名が違うことを知らずにしばらく動かしていて、「最近やけに住所を入力しない問い合わせが多いな」とか思ってました。
実装後は、お問い合わせフォームからの顧客も Sansan DBに登録されていくので、名刺と同じように顧客管理していきます。
返信メールを送ったか、マーケティングツールのフラグをどう立てていくかなど、運用していきます。
多人数を並行して動かしていくような戦略を考えるポジションの人にはおすすめしたい連携方法です。
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