クリスマスにはチキンとケーキというのが常識、というのが食品業界では常識なのですが、洋食が勝ち組みたいな雰囲気どうだろう、ここは敢えて「和食でクリスマス」とかどうだろう・・・と考えて、さっそく予約して実行。
予約したのは懐石料理の「いっ木」さん。
最近「食べログ」の浜松地域の美味しいランキングでも上位に選ばれていましたが、若いのに一生懸命な仕事ぶりにほれこんで、どうしても食べたくなってしまいます。
ちなみに食べログからは表彰状が贈られてきたらしいです。
ちょうど当日で新年のおせち料理の仕込みのために店舗の営業自体は終了、とのことなので今年中に行けてラッキー。
ここはアラカルトは無くて、すべて店主のおすすめでコースが作られているので、とくに何もせずにお料理スタート。内容が前もってわからないのでドキドキですね。
クリスマス当日ということもあって、カウンター席が満席だったのですが、すべての人に同じ料理ではなくて、同じようなコースでもその人に合わせてなのか微妙に内容が違うのですね。
ゆず湯にミントを浮かべたもの。
朝に雪が降ったみたいなので、温まります。
柔らかくて温かくて、ほっこりします。
お正月の「おせち」は、あっという間に予定数に予約が入って終了。
内容見てたらすごい良くて、これ食べたかった・・・。
来年は狙おう。
カニ肉がどーんと入ってて豪華。カニだと濃厚な味のイメージが多いけど、予想に反して繊細で薄味で上品でびっくり。こんな発想の仕方もあるんだなぁ。
このお店の八寸は、とても楽しみ。
今日はクリスマスらしくポインセチアが飾られていました。
このお盆に乗せかえる。
この中に「このわた」みたいな希少な食材がありました。
知らなかったんですけど、ナマコには青と赤があるそうですね。
赤のほうが漁獲量が少なく、値段が倍以上とのことでした。
お寿司にミントが入ってて、爽やかだった。
寿司にミントって発想もなかったけど、さっぱりしてて香りがよくて、すごい合う。
お魚もサラダ仕立て。
マグロもごまだれに。
これも変わってて、初めて食べた味だけど美味しい。
意外に合いますね。
ごまだれは自分で作ったオリジナルソースだということです。
日本酒あっため器。
クリスマスなのでシャンパン。
たぶん年末にも飲むことでしょう・・・。
僕のホットウーロン茶。
そういえば、ここでお肉出してもらうのって珍しいかもな・・・。
イノシシ肉。
ここで、養殖と天然の違いってどこ? という興味深い話になる。
人によって育てたられた家畜・人間が餌を与えて育てたものが「養殖」なのは明らかなのだけど、じゃぁその定義でいうと、人間が作った餌で釣られた魚、人間が仕掛けた餌によって作られた罠で捕えられた動物はどうなんだろう? 人間の作った餌を1回でも口に含んでいる動物は養殖じゃないのだろうか。
このイノシシは猟師さんのそんな「こだわり」で、山に入って「ケモノ道」を見つけた猟師さんが餌を使わないタイプの罠をしかけ、それによって捉えたものを生きたまましめたもので、猟師さん曰く「これが正真正銘の天然もの」ということだそうです。
なんか原始的で人間の本来の本質というか、世界の生命を感じるような壮大な話ですよね。
雑炊は、トリュフ入り。
さらにステーキ。
目の前で焼かれてるお肉って、なんかワクワクします。器も好き。
いつもは野暮ったい里芋があら不思議、なんだかホクホクと香り高いお芋に。
デザートは、チーズケーキ、柿のアイス、パフェ。
アイスに柿というところが面白かったのですが、和食をちょっと洋向けにアレンジしたようなメニューでした。
こういうのって新たな発見とかあって楽しい。
チーズケーキは流行のレアチーズケーキではなく、しっかりとしたベイクドチーズケーキ。そういえばベイクドタイプって久しぶりに食べた気がする。
表面に焦げが入っていて、これがまた美味しい。
ミニパフェの器が、また可愛い。
こういうのはエクスペリエンスだと思うのですが、味だけでなく見た目にも楽しくさせてもらって貴重な体験させてもらえるのって、外食の重要なサービスだと思えますね。
でもこだわる部分はこだわる抹茶。
最後のお菓子も、クリスマスっぽく、ショコラで。
最後に抹茶をいただいて終了。
来年、新年そうそうもここで食べたいな。
お値段は2万5千円くらい。
ごちそうさま。
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