浜松市中区助信町にある、「イル マルカンポ」で食事。
聞きなれない店名「マルカンポ（Marcampo）」の意味は、店主さんがイタリア・トスカーナ地方で修行していた店のオーナーが経営していたアグリツーリズモの名前からとったそうです。その場所は以下のようですね。
■Agriturismo di qualità in Volterra, Toscana – Podere Marcampo di Genuino Del Duca. Camere, Vino, Olio（イタリア語）
http://www.agriturismo-marcampo.com/
アグリツーリズモというのは、「農場での休暇」。
農家を改装したド田舎を体験する宿泊施設になります。
都会に疲れ田舎の雰囲気を味わいたい人が、わざわざ交通の不便な場所にやってきて、新鮮な地元の食材や家庭料理、自家製ワインなどを楽しむというものです。
思想や詳細については、Wikipedia で。
■アグリツーリズム – Wikipedia
場所は、マックスバリューの東に行った先の高架下付近。ヤマハ労組の北側になります。
大きな道から入った場所にあるので、ちょっと分かりづらいです。夜間の方がライトアップされているから分かりやすいかも。
間接照明や内装・外装、ともに素晴らしく、予算に妥協が見られません。
そのおかげで良い雰囲気で食事が楽しめます。
石壁のような内装や、トイレのペーパーフックまで、デザインにこだわった印象を受けました。
このテーブルとテーブルクロスですが、オーダーメイドじゃないかと思うくらい、上手にセットされています。
写真では見えてないと思うのですが、コーナーにある色の切り替えの部分を見ると、偶然ではなく合わせているようにみえるのです。
折り方もきちっとしていますよね。
先ほどのお皿は「見せ皿」だったので、食事用のお皿にチェンジ。
シンプルなのですが、ぐにゃぐにゃっと曲がったような不思議なお皿です。
メニューですが、基本カタカナで書かれているので、イタリアンを食べ慣れている方じゃないとちんぷんかんぷんな内容だと思います。
コースが用意されているので、そちらを注文するのが楽かもですね。
といいつつ、僕はコース料理で「食べたい料理じゃない」という状況が嫌いなので、単品で注文していきます。
シーザーサラダ。
マヨネーズとアンチョビとチーズで構成。これ、かなり美味しかった！
量も結構あります。また食べたいなぁ。でも違うサラダも食べてみたいなぁ。
バケットは、ミルクパンとフォッカチャ。
パサパサで自家製っぽくなく、甘めです。オリーブとかバターはないみたい。
ちょっと安っぽい気はしますが、僕は嫌いじゃない味です。たくさんおかわりしました。
食事が始まって最初の方に持ってきてくれるのはうれしいですね。
ちなみにここではパン＆席代で ６００円みたい。
テリーヌ盛り合わせ。
牛・羊・鶏の３種類の肉のテリーヌ。違った味が楽しめます。こういうの好き。
２つずつなのでシェアするにも丁度いいのではないでしょうか。
どれが好き？ とか盛り上がりそうですね。
フィレンツェ風トリッパ。
牛のハチノスです。このトマトのソースですが、かなり美味しい！
ローズマリーで香りづけされているのですが、これが強く出ていて、女子なら大好きだと思います。
僕もパンにつけて、ばくばくと食べました。
ワインも注文。店主はシェフでありソムリエでもあるみたい。
つまり、値段が高くなくても美味しいワインが楽しめます。
クロスティーニ ミスト。ブルスケッタ好きには見逃せない。
３種類が入っていて、トマト＆バジル、レバーパテ、ラルドになります。
レバーはほろ苦くてお酒に合う感じ。
ラルドは脂が甘くとろけるよう。
トマトはオーソドックスな組み合わせですが、トリッパのときのトマトとは違って甘すぎず、これが一番好きかなぁ。
次もこれ絶対注文しよう。
サンペレグリエノ をボトルで注文したのですが、わがままを言ってレモンももらいました。
美味しかったので、クロスティーニ ミストをもう１個追加。
イタリア産ポルチーニ茸のリゾット。
ポルチーニ美味しいよ！
ペンネのアマトリチャーナ。
アマトリチャーナというのを知らなかったのですが、町の名前みたいですね。イタリア料理はイタリア語の勉強になるなぁ。
俗な言い方をすると「高級ナポリタン」という感じなのですが、とにかくトマト系パスタが好きな人は大好きな味だと思う。
ペンネはもうちょい小さい方が好みかも。でも美味しいよ！
ペコリーノチーズのニョッキ ポテトとサフランのソース。
香りをベースに味を組み立てるシェフなのか、イタリアの素材を大切にしてこだわりつつ、プラスで香辛料の使い方が上手ですよね。現代人向けというか。
５感で味わう料理といった感じ。
魚料理が切れてしまっているので、海老を注文。
料理に合うように白ワインを注文。
ラルドを巻いた豚フィレ肉 フレッシュトマトとエストラゴンの香り。
ポルケッタを食べたかったのですが、食材が切れてしまったとのことで、こちらに変更。
これもそうだけど、香りが楽しめる料理が多いです。
肉はほろほろっと柔らかく、ソースも甘く芳醇で、丁寧で手のこんだ料理だと思います。
職人さんですね。
デザート。
3種類のチョコレートのテリーヌ オレンジのカラメルソース。
友人のお勧めです。ランチの場合は、必ず最後にこのデザートが付くそうです。
チョコレートのテリーヌって珍しい。初めて食べました。
ホワイトチョコとビターチョコとミルクチョコの３層になってます。僕はホワイトチョコの部分が好きかなぁ。
ホワイトチョコはそのまま食べて。
ミルクチョコはカラメルソースにたっぷりつけて食べて。
ビターチョコは添えられたオレンジと食べる。
てな具合に、自分好みに食べ方をコーディネートして食べる。
どの組み合わせもベストなので間違いがなく、わくわく感があり、新しい食べ方を発見できます。楽しい。
チョコレートの温かいスフレ。
フォンダンショコラですね。
細工された果物が綺麗。
最後にコーヒー。
カップが丸ではなく、四角でした。面白い。
こういう無地でシンプルなんだけどシルエットが変わってるっていうのは好き。洋服もそう。
結構ボリュームがあって食後を楽しめます。
こちらはカプチーノ。
店内の雰囲気がよく、非常に食事が楽しめます。
女子会に人気らしいのですが、それもよくわかります。
オーナーシェフの方がテーブルに挨拶にくる、ということはなく、完全に厨房とフロアは分業されてるみたい。
厨房からは、フロアの人を呼ぶベルの音が何回かしていました。
インテリアも品が良く、丁寧にセットされていて、イタリア料理をカジュアルに雰囲気良く食べられるというお店で、味は文句なく美味しかったし、誰にも邪魔されないので自分たちだけの食事が楽しえます。ただ、お店の人とのコミュニケーションをとるのは難しい雰囲気かなと思いました。
デザートは500円くらいと、他店に比べたら安めの値段設定だと思います。
とにかく香りのある料理がおいしく、また来たいと思いました。
お気に入りの店が増えた感じです。
■イル マルカンポ （Ristorante IL Marcampo）
TEL・予約：053-443-7915
住所：静岡県浜松市中区助信町10-8 1F
営業時間：11:30～15:00 （L.O.14:00）/18:00～22:00 （L.O.21:00）
定休日：週火曜日・第3水曜日
公式：http://www.marcampo.com/
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