日経を読んでて、病院で感染予防に玄関先での手の消毒を推奨するために設置したイタリア・ローマの観光名所「真実の口」に模した消毒器を置くことで、0% 近かったアルコール消毒ジェルの使用率が 20% 以上に跳ね上がった、という記事に感心してしまいました。
公共施設や店先など、いろんな場所で目にするアルコール消毒ジェルですが、小さい子供のいる主婦の方とかそれ以外にあまり使用されているところを見ることがありません。
普及させるためにデザインがどのような解決できるか、という課題に対して結果を出しており、デザイン事例として成功している例だなと普通に勉強になりました。
こういう発想に触れることができるのは、デザインの面白いところで好き。
(以下の記事が詳しい)
「真実の口」で消毒利用者が激増!理屈で動かない人を動かす仕掛け|TBSラジオ
https://www.tbsradio.jp/319722
考案したのは大阪大学教授の松村真宏氏。情報処理を得意としたバリバリの工学系出身のようですが、海外でいう ”Behavior design”という研究分野のような、人間の行動学にも似た研究を進めているようです。そこからマーケティングに活用する過程でデザイン概念が発生しているみたいですね。
すごく人物に興味を持ってしまったので、これから事例や行動など是非追いかけたいと思います。
2019/06/01
よくデザインについて説明してほしい、と先方に言われ困ったことないでしょうか。それが数分で作ったものだったり、特に設計企画をしたものでなければなおさらです。「何故、ここに、この色を使ったのですか?」先方にとっては自分が気に入ったものを深く知りたいという欲求だと思うのですが、深く考えずに…
2018/11/14
昼に何気なくネット記事読んでたら「デザイン教育」をテーマにインタビューした記事があって割と面白く読めた。記事の中で学生の作ったクリエイティブが紹介されているのだけど、面白い。
2018/05/02
この画像は、何という文字に見えるでしょうか。アルファベットの「B」だという人もいれば、数字の「13」だという人もいます。認知心理学では、書き崩した文字、通称「Broken-B」を使った Jerome Seymour Bruner 達による有名な認知実験があります。2つのグループに分け、前者には先にアルファベットの文字3つ…
2016/02/18
トイレのピクトグラムって、グラフィックとしての意味を考えると不思議じゃありませんか?棒立ちの男と、女。このグラフィックだけからでは、何の意味も伝わってきません。このシンボルマークがある扉を「トイレ」と認識できるのは、よく訓練された我々人間全員だけですね。ちなみに実際にはトイレのマー…
2014/04/13
認知心理学のメンタルモデルの中でも屈指の「定義が難しい概念」である「ナラティヴ」という言葉。2年前くらいのマーケティングやバズ用語として聞く機会が増え、海外では爆発的に広まっている言葉でこれからの流行にもなりそうです。心理学でのナラティブセラピーが一番有名な単語っぽいですが。ナラティブは専門…
2018/12/04
多数の人の気を引けるコンテンツのひとつに、占いがあります。Facebook 上の広告などにもよくあるのですが、生年月日や血液型などの個人情報を自由にぶっこぬけるコンテンツとして猛威をふるっており、未だに SPAM の被害が後を絶ちません。米国心理学者 Bertram Forer は1948年に学生にある実験を行いました。…
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