佐藤、フキダシやめるってよ。


企業のブランドイメージって大事。
スターバックスでは、缶コーヒーの3倍以上の値段でコーヒーが売れ、ハーゲンダッツも同様。
ハーレーダビッドソンに至っては、企業ロゴを身体に入れ墨として入れるファンまでいる。
企業イメージのプランニングって、本当に大事です。
WEB制作でも、厳格なデザインルールを科すことで、ブランディングを実現することは多いのですが、この「ブランディング」という「ルール化して限定する」という仕事がなかなか難しいのです。
ユーザビリティーも同じなのですが、口で「便利にした」と自分勝手に言うのは簡単なのですが、「便利にするために○○という行為を禁止する」というのは、○○というケースを先に予見して対応策を考えていくということで、経験則をもってしても、できる人とできない人がでてきます。


事例として有名なのは、楽天のデザインルール。
装飾として便利で良く見る「吹き出し」イメージの描画が、楽天では禁止されています。
■楽天株式会社: 基本デザインルール < デザインコンシステンシー
http://corp.rakuten.co.jp/brand/rules/design_consistency/basic_design.html

吹き出し・強調マークを使用することは、 POPな印象を与えてしまう懸念点があるので、企業としての信頼感や安定感を表現する為に原則禁止としています。文字の大きさで対応する、ベタ抜きで強調する、など、見た目を煩雑にしないデザインで強調してください。

ここまで考えて基本デザインルールを定めているというのは、もうプロの仕事ですね。
ちなみにこの CI、コンセプト制作はアートディレクターの佐藤可士和さん。
「吹き出し」の与えるイメージや、企業イメージなどを把握していないと出来ない仕事で、多くの企業のブランディングを手掛けているだけはあります。
ただ、楽天の野暮ったさというか商店街チックなイメージが仕掛けなのかどうかが気になるところ。

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