ビスコ:80年をこえる、おいしさとつよさ。


(C) EZAKI GLICO CO.,LTD
愛され、語り継がれるデザインの商品は数多くあるものですが、グリコのお菓子「ビスコ」もそのひとつ。
そんなビスコのオリジナルパッケージを作れるサービスが、そろそろ締め切りを迎えようとしています。
■スマイルビスコ | 自分だけのオリジナルビスコを作ろう!
https://s-bisco.jp/
ビスコといえば、思い浮かぶのはパッケージに描かれた男の子の顔。その名も「ビスコ坊や」。
この男の子の顔の代わりに、オリジナルの顔写真を入れることができ、また「ビスコ」という商品名のところに好きな名前を入れることができるというサービスが、ビスコの誕生から80周年を記念して行われてきました。
最近は「チロルチョコ」や「うまい棒」なんかで同様のサービスが行われていますね。


現在、キャンペーン効果なのか、過去最高の売り上げを記録していると報道されているビスコ。
2010年の時にも、宇宙飛行士の写真にビスコが写っていると話題になっています。
■ビスコ:宇宙に行く 国際宇宙ステーションの写真が話題に – BizBuz – 毎日新聞デジタル
http://bizbuz.jp/article/20100607/20100607dog00m020003000c.html
ビスコが初めて作られたのは、戦前の1933年(昭和8年)。
当時の箱は現在のような赤色ではなく、柿の色に近い朱色だったそうです。
現在の、塗りつぶされた地色に丸い円で白く抜いたシンプルなデザインは当時からだったみたい。
昔の日本はデザインに対する意識があまり無かったようなので、海外の売れている商品のパッケージからパクったものを作るのがセオリーだったようですね。
パッケージに男の子の顔を使うのも、当時売れていたドイツのお菓子からのパクりだったようです。
デザインしたのは、グリコ社内のインハウスデザイナー(資料無し)。
パッケージに目を向けがちですが、商品自体のデザインも優れもの。
「おいしくてつよくなる」というキャッチコピーからも、健康に対する意識がうかがえます。
酵母(乳酸菌)が使われているのですが、当時の技術では革新的で数多くのアイデアによって実現したもの。
こういう商品開発ストーリーは熱いですね。
■【ビスコ】グリコ ビスコはあの坊やとともに80周年!?(男の浪漫伝説 Vol.82) | 懸賞ならドリームメール
http://www.dreammail.jp/magazine/seishun/20120108/
時代がどんなに移り変わっても、悠久の時をこえて商品が売れ続けるのは、商品としてのベースやコンセプトが優れているから。
そしてパッケージデザインも商品のイメージを上手に捉えて、顧客に正しく伝えることができているといえます。
このシンプルでクセの無いパッケージのデザインには、総合的な商品力を学ぶべきところは多いですね。

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