シャープ電卓50才


シャープの電卓が生誕50周年だそうです。
それを記念して、人気投票で一番になった電卓を商品化するという企画を行っています。
■デザイン投票で人気No.1のデザインを商品化:シャープ
https://iclub.sharp.co.jp/sic-front/static/contents/campaign/calc_201403/
面白そう! と思ってサイトを覗いたら・・・。


単に色違いの電卓が並んでいるだけでした。
「色」で選べと・・・?
電卓のプレゼントは抽選で100名らしいけど、「人気No.1の電卓に投票した人の中から」だそうです。
そうすると、ただ電卓が欲しい人は「他の人が選びそうな色にしよう」という心理が働いて、正確な「人気No.1」になることはなくなる気がします。
商品開発で有名な話があります。
とある食器メーカーが新商品開発のために主婦を集めて、その意見を聴きながらプロジェクトを進めました。
「白いお皿ばかりだから、革新的な黒いお皿を作ろう!」
プロジェクト進み、完成品もできあがり、実際に販売。店頭に並べられた新商品の黒いお皿にメーカーの人も満足。だって顧客に意見を聞きながら作ったのだから、売れないはずがない!
計画に参加した主婦の人をねぎらうため、メーカーは会社に主婦を集めて言いました。
「好きなお皿を持ち帰っていいですよ」
すると主婦たちは、全員、白いお皿を持って帰りました。
──という話。
会議の席上で出されたものと、実際の要望にズレがあるという話。
黒いお皿に合うキッチンや環境が無ければ、黒いお皿は使いづらいし。
ヒアリングするべきときは、実際に使ったところの感想をもらわないといけないですね。

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