ロンドンで開催されている国際展覧会「ロンドン・デザイン・ビエンナーレ」ですが、その日本代表が我らが浜松出身のアーティスト鈴木康広さん。鈴木さんの活動については、過去にも記事にしています。
■世界を広げるデザイン視点「見立て」を持った浜松出身の1人の男の名は
ロンドン・デザイン・ビエンナーレ(London Design Biennale)は、世界各国の美術館・博物館や文化機関がアーティストと組んでデザインを持ち寄るようなデザインのイベント。日本からは国際交流基金(ジャパンファウンデーション)が主催として鈴木さんの作品を紹介するみたい。
かなりエッジの効いた鋭い視点のデザインが多く、情報を見ているだけでも創作意欲がわいてくるような素晴らしい作品が集められていますね。公式サイトを見ているだけでもかなり楽しいし発見があります。
何より、デザイナーの出身国と作品を相互比較する面白味のようなものもあり、文化やお国柄を感じながら発想のプロセスを想像したりするのも、思考を分解するようで楽しい。
日本代表・鈴木康広さんの展示は、作品集でもコンセプトを披露していた「近所の地球を巡る旅」(公式サイトによると英名は A Journey Around the Neighbourhood Globe )というものだそうです。身近な現象と空想が交差するインスタレーションとして「ここにはない、もう一つの場所=ユートピア」を表現したものとコメントを出しています。
公開されている画像を見ると「日本列島の方位磁針」などの代表作を置いているようですね。
今回のロンドン・デザイン・ビエンナーレの総合テーマは「Utopia by Design(デザインによるユートピア)」。ユートピアというキーワードが情緒的ですが、環境、エネルギー、都市、社会格差など、人々が生きていくうえでの様々な問題を内包し解決策を求めるシンプルな問いかけにも思えます。そんなささやかな疑問の投げかけに対してのデザイナ―達の答えの作品。いろいろ考えさせられますね。
■London Design Biennale 2016(英語・公式)
http://www.londondesignbiennale.com/
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