インカ帝国展 マチュピチュ「発見」100年


GWを利用して、東京で美術館めぐり。「インカ帝国展」を国立科学博物館へ見に行ってきました。
画像は入場時にもらえる会場MAP。パンソンワークスのイラストが可愛いです。最近はパンソンワークス見ると漫画のワンピースを思い出すくらいワンピースとのコラボ感が半端ないけど。
■TBS インカ帝国展 マチュピチュ「発見」100年
http://www.tbs.co.jp/inkaten/
この日は GW 真っ只中で、上野駅を降りてからも非常に人ごみが続き、入場制限がかかって 90分待ちになっていました。待っている間に周囲の人の話を聞くと、TBS が絡んでいるので、テレビで派手に宣伝をしているらしく、かなりの集客効果をうんでいるらしいです。でもまぁ、どこ行っても同じくらいの混み具合かなっと思ってそのまま並んだ。途中で雨が降ってきて、傘を持ってない人が悲惨なことになってたけど。(僕自身は遠征だから事前に天気予報みて、あまり持ったことのない傘をぶら下げてた・・・)
会場内では基本的に撮影禁止で、会場マップによると、ところどころに撮影ポイントがあるのですが、祝日のせいか全て撮影禁止になっていました。たぶんカメラを構えると立ち止まるので混雑するため、そういう処置をしているんだと思うけど。とにかく人の流れがあまり進まなくて、ゆっくりとみられなかった。
構成は4部構成になっていました。
 第1部 インカ:帝国の始まりと、その本質
 第2部 インカ:帝国の統治
 第3部 滅びるインカ、よみがえるインカ
 第4部 マチュピチュへの旅
この構成は、インカ帝国の民族が自分たちの国を「タワンティンスーユ(4つの部分)」と呼んでいたことと絡めているみたい(たぶん)。
インカ帝国は首都クスコを中心に4つの地方に分けて国を作っていたみたいですね。
第1部では、インカ帝国の創造の歴史を、遺物と一緒に展示。厳しい自然の中にあるアンデス山脈のような高地に国を築いたのかの不思議が残りました。しかも当時、文字が存在していないので記録が無く、インカ帝国はどこからともなく出現したかのような存在になっているとか。
第2部では、帝国の統治システムと領土の拡大について。
まだ完全に解明されていないようですが、行政と社会経済システムが垣間見えます。
またトウモロコシのお酒で乾杯していたとか、豊かな農産物の生活を想像させます。
また文字がない文化なので「キープ」という紐の結び目で記号を表すというのも面白い。
キープに関しては情報デザインを勉強する際に、座標という記号を表現するための地図としていろいろなものを見たのですが、「世界最古の海図」として紐の結び目で海路を残したというものがあって、時代背景的にも面白かった。
第3部では、スペインからの支配と、その抵抗運動から大反乱までの歴史。
インカ文化の灯が消えるという歴史的な事柄は結構衝撃的。あと征服という残酷な行動に怒りさえ覚える。貴重な考古学の対象を・・・。
ここには日本では滅多に公開されないミイラが展示されていました。
普通のミイラは直立不動か横たわっているだけなので、表情というか人の気配が無いものなのですが、今回公開されているミイラは「まなざしのあるミイラ」。
キャッチーなコピーですが、その存在感は圧巻です。この人が数百年前の地球上でどんなものを見ていたのか、今を見ているのか、イメージを馳せてしまいます。
第4部は、満を持して、空中都市「マチュピチュ」の登場。
1911年7月24日にアメリカの探検家ハイラム・ビンガムによって発見されたこのインカ帝国の遺跡は、ちょうど発見から100年経過しているとのことです。だから、今、インカ帝国展なのね。
「マチュピチュ」とは「老いた峰」という意味のケチュア語なんだとか。
この美しい状態で保存された遺跡には、山裾からは発見されないことから、その建設の理由に様々な説があり、国王の宮殿とか、スペイン人への反乱運動の最後の砦とか、考古学・歴史学のロマンがあるみたい。文字の文化がないため記録がないせいで正解が分かりにくいみたいだけど。
マチュ・ピチュ – Wikipedia
水面に月を映して天体の観測する方法とか、機械文明がない時代の昔の人のアイデアはすごかった。
確かに水面に移せば平面になって座標が存在することになるから、天体の軌跡とか計測することが可能だよね。
後は、アルパカの織物とか。
アルパカの毛は女子に大人気で、みんな触ってました。
最後に巨大なスクリーンを使って、ものすごい美しい 3D映像による解説がありました。
「マチュピチュの旅」と題されたこのスカイビューシアターは、空を飛ぶ鷹の視点から空中都市のさらに上の空中から眺めるという映像で、山の峰に合わせてアップダウンをしつつ浮遊する感覚や、立体的な遺跡の石垣の間をぬって飛んで入っていったり、巨石の間からはるかかなたの太陽を眺めたりと、迫力のある映像が楽しめました。
まさに 3D映像にうってつけの題材で、その神秘性からも「もっと知りたい」と思わせるダイナミックな遺跡の全貌でした。
映像みてたら、マチュピチュに行きたくなった。
それにしても、人類の創造性って本当にすごい。
この遺跡を表現した創造的才能を、僕も少しはもっているんだろか?
 

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