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総合出版社アスペクトから発売された『エロの「デザインの現場」』という雑誌が興味深い。
エロ本のくせにかっこいいことしてるじゃん。
いま明かされるエロ本の伝説
雑誌デザイン史には載らない革新的なデザインがかつてあった。
「エロ本」という名前でブランドを確立したともいえる「アダルト雑誌」。
本棚に置かれる時は厚手の本に挟まれて背表紙が見えにくいように置かれ、またはベッドの下などに隠されるように置かれる本。
── 恥ずかしくて隠さなければいけないもの。
そんな世間から指を差さるるような不遇な存在であるエロ本のデザインにフォーカスしたという、ちょっと目の付け所が良い本です。
ていうか、この話題は〇〇〇〇的に大丈夫なんだろか。
雑誌デザイン史に掲載されることはない暗黒の道、エロ本デザイン。
エロ本にも革新的なデザイン技法があるそうで、そんなデザインの歴史を紹介しているようです。
目次もすごい。
口絵
はじめに
かっこいいエロ本をつくった男 古賀智顕
王道からはずれたいアウトサイダー こじままさき
エロのデザインを底上げした男 野田大和
稀代の企画を生んだ異能デザイナー ほう統ひろし
誰も語りたがらないエロ本『GOKUH』 黒木茂
エロ本業界の日本代表 明日修一
編集者の家に居候するデザイナー 田口美知雄
ふたつの顔を持つデザイナー 小西秀司
団塊の世代らしくないベテラン 大賀匠津
おわりに
極私的エロ本年代記
これはまた興味を惹かれるものだ・・・。
ここで紹介されている方は「しぶしぶエロの仕事を引き受けている人」ではなく、むしろ「この仕事がカッコイイから自分からやりたいと手を上げた人」なんだそうです。
カッコイイ・・・ (´;ω;`)ブワッ.
お金のためでもなく、やれといわれたからやっているのでもなく、ちゃんとプライドを持って仕事をしているからこそ。
考えに考え抜かれた革新的なデザインが生まれ、世の中に出ていく。
いい話だなぁ(しんみり)
この本では、そんな決して歴史には残らないけど素晴らしい仕事をしてきたデザイナーや編集者に光を当て、そのインタビューや仕事場の紹介をしているそう。
なかなか面白そうだから興味あるなぁ。
ちなみに僕も、フリーランスの時は、エロ関連の仕事の依頼も時々ありました。
実際に受けたのは、某ホテルの WEB 制作くらいだったけど。
風俗雑誌? フリーペーパー? の画像加工の仕事がとにかく多い。
「フォトショの魔法」と言われる、女の子の顔写真を加工するアレです。
ただ女の子の写真の持ち出しが禁止というルールがあって。
そのせいで先方の事務所に行って作業しなくてはいけないので、主婦のパートのようにその仕事だけ受けるならいいけど、僕のように生活かかってて他社の仕事を受けながらだとスケジュール上難しいんですよね。
ちなみに夜関係の業界のデザインは個人事務所が請け負っていることが多いんですけど、それは「夜に打ち合わせができる」という理由です。
普通のデザイン事務所だと営業時間が逆なので、夜関連の人と時間が合わないんですよね。
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