2014春・ロボットデザイン

男の子の浪漫は変形合体。
というわけで、テレビを観ない僕が、今期のロボットデザインについて書いてみる。



(c)BONES/CAPTAIN EARTH COMMITTEE, MBS
■キャプテン・アース
http://captain-earth.net/
デザインは「コヤマシゲト」さん。
エヴァンゲリオン、エウレカセブン、グレンラガン、攻殻機動隊・・・。
数多くのデザインワークスを手掛け、設計部分で世界観を構築することに長けたアートディレクションとして活躍するクリエイター。
公開されたメカデザインでは、ロケットや宇宙船を意識したような白い大型のロボット。
車が宇宙船に進化してそのままロボットになったような現実が拡張したようなデザイン。
脚部はスラスターになっていて、地上での運用を意識していないことが分かる。舞台は宇宙空間なんだと思う。
「ロボットに足が無い」というのは、最近流行のデザインなのかなぁ。
上半身がマッシブなのに足が細いという。
支点の無い宇宙空間では機動を使いつつ大型マニピュレーターで力仕事をするといった感じなんですかね。
洗練されてるけど、足がないから画的にアクションどうなるか気になる・・・。
第1話では、ロボットは「アースエンジン」と呼ばれるロボットがロケットに搭載され地表から打ち上げられて、軌道上で各パーツと合体して大型ロボットの姿になるという発信シークエンスが描かれています。
大型の質量のパーツを地上から発進させるのではなく宇宙空間に格納するというのは実用的だけど、いちいち合体しないといけないというのは、なんか不思議。
ちなみに作中ではタイポグラフィが多用されていてカッコイイ。

©吉永裕ノ介・フレックスコミックス/「ブレイク ブレイド」製作委員会
■ブレイクブレイド
http://breakblade.jp/
僕が唯一、購入している漫画。
怒涛の展開と人間模様、そしてパワフルなロボット戦がカッコイイ。
2010年に公開された劇場版全6章をテレビ版に再構築したものらしい。
劇場版が上映された時には原作漫画に追いついてしまったために中途半端な終わり方をしていたけど、今回はそこから少し先に進んだ展開も完全新作で描かれるっぽい。
原作があるので、ロボットデザインのオリジナルは吉永裕ノ介さんなのですが、テレビ用に「柳瀬敬之」さんがメカデザインを担当しています。柳瀬敬之さんはゲームソフト会社出身で、ガンダム00のデザインを担当して有名になった人。鋭角的で面を多用したデザインが特徴で、少し工業デザインが入ってるというか。
肩をいからせて接地性の悪い足というイメージが。あと玩具になった時にパーツがぽろぽろ取れるという勝手なイメージ(笑)。
元々漫画もそんなに絵が上手くないので主役機「デルフィング」もかっこいいと全く思わないんだけど、石を削り出して構築されるロボットという世界観のため、角が少し削れていたり完全な平面になっていなかったりと、そんな質感が見ていて面白い。
戦争に出撃する度に改装されるのでそのたびにデザインが変わるのですが、なんのエンジンを積んでいるのか活動限界時間があるため、出撃直後はフルアーマー、途中で装甲をパージして機動戦に移るという戦い方が多いです。
デザインはカッコ悪いのですが、ドラマチックな登場の仕方が多いのでものすごく記憶に残るというか。
お気に入りは、第3形態での登場シーン。
地平線の彼方にチラリと機影が見えると、次の瞬間にはドシンドシンと重装甲のまま走破しながら肉薄しているという。
重装甲の機体はスピードが遅いという概念を覆す、パワーに任せた直線的な登場で衝撃を受けました。
たぶん恐竜ってこんな感じなんでしょうね。全身筋肉の塊の小型の肉食獣がつっこんでくるような。
来月 9 日に 最新刊である13巻が発売されるので楽しみです。


(C)TSUTOMU NIHEI / KODANSHA
■シドニアの騎士
http://www.knightsofsidonia.com/
こちらも漫画原作あるのでオリジナルロボットデザインではないのですが。
画風は古く、ロボットも線で構成されたというかポリゴンで作られたようなデザイン。
顔にビーム発射口があったりと人型である意味を完全無視した設計が気になりますが・・・。
プロダクトデザインには、元ジブリの「田中直哉」さんが名を連ねています。
作中ではロボット的な見せ方は少なく、ひとつの歩兵ユニットというか宇宙服としての扱い方になっているように思います。戦うのはロボットではなく生命体だし。
特徴は、各機が手を繋いで長距離加速を行う「掌位」というスタイルが新しい。
地球ではなく、移民船内でのドラマで独特のスペースオペラというストーリーは面白い。

(C)Project-D

■ダイショーグン
http://daishogun-anime.jp/
ガルガンティア、ヴァルヴレイヴと最近話題の気鋭デザイナーである「石渡マコト」さん。
少し装飾が多いような気がするけど、オリジナル性の高いデザインが得意。
仏像というか、木目のような彫刻のような質感を彷彿とさせる過去作品が多かったのですが、今回のは怪獣というかモンスターというか有機的なロボットのデザインですね。

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