cDESIGN GIRLS CHAMPIONSHIP
少し前からいろんな意味で「理系女子」など「○○女子」という言葉が流行していましたが、やっぱりいました。
「デザイン女子」。
このデザイン女子、何やら数年前から大会も開催されているそうです。
その名も「デザイン女子 No.1 決定戦」。
もっとカッコイイ名前かと思ったら、意外なネーミング。
「No.1決定戦」。
ミスコンみたいな華やかなステージやコンテストではなく「戦い」と銘打つところ、参加する女子のやる気も伝わってきます。
■デザイン女子No.1決定戦 2014 NAGOYA
http://design-girls-1.com/
「デザイン女子No.1決定戦」とは、全国の大学・短大・高専・専門学校に在籍する女子学生による都市・建築・インテリア・プロダクトなどの空間に関係するデザインの卒業設計・制作を、地理的に日本の中心となるNAGOYAに集め、その年に卒業するデザイン女子No.1を決定する公開審査会です。同時に、選抜作品展示会、学生間交流の場、すでに社会で活躍している一流女性デザイナーの講演シンポジウムも開催します。
「デザイン女子No.1決定戦」という場は、「女子」という視点とキーワードを介して、都市・建築・インテリア・プロダクトといったデザイン分野について議論することにより、デザイン業界、さらには、社会全体に向けて、新たな視座でのデザインムーブメントを発信することを目指します。(公式サイトより抜粋)
2014年の選考は既に終わり、結果も発表されています。
大賞・・・ではなくデザイン女子ナンバー1に選ばれた子の作品は、文房具。
ノートカバーで、閉じるだけで文房具を収納できるというプロダクトだそうです。
こういうコンテストが開催されることからも「女子の視点」というのは貴重です。
なんでもかんでも「カワイイ」で片付けられるという言葉の低質さはあるのですが、男性のような偏った指向性が無く、広く見渡すような視点と丁寧さがあります。
また女子とか関係なく、いいなと思ったのは、入賞作品を決めるのには公開審査だったそうです。
デザインを評価されるという状況は、技術的なことを評価されるというより人格を否定されるような感じで。
「なんでこうなったの?」とか「本当に頭を使って考えてる?」みたいに、結構キツイ言われ方をします。
ちょっとしたミスの指摘から、かなり深くえぐられていくこともあります。
なので、デザイン関係の人はわりと怒られ慣れているというか。
そんなことに慣れるのもどうかと思うけど。
こういうお客さんとのやりとりを経て、「その場しのぎの言い訳」ではない、設計としての自分の考えがまとまり構築されていくと思うのです。
審査してもらい勝ち抜いた人には、貴重なものが与えられます。
それは、「代表作」。
自分の考えの集大成、そしてそれが他人に認められたもの。
これが次々に世の中に出せるようになったら、それは1つのブランドですよね。
「ブランド戦略」で、強制的に教科書を読ませる的に広めていくのではなく、「ブランドとして作り出していく」。
創造性を愛しオリジナルを追い求めるクリエイターには、喉から手が出るほど欲しいものですね。
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