何かと周囲でも話題の iPhone6 ですが、その大きさについては皆が疑問に思うところのような気がしている。
周囲でも「iPad mini の小さい版だと思って使う」や「電話機よりはまだまだ小さいから大丈夫」と強気なポジティブ発言も聞こえてきます。
日増しに大きくなる画面サイズは、小型犬だと思って飼ってみた子犬が可愛がっているうちに手に負えないほどいつのまにか巨大化してきたというイメージにも近いのですが・・・。
ファミレスよりプロの料理店のものを食べたい派の僕としては、実機のスペック見たら、とてもお金を出したいと思えないのですが、ブランドって本当に囲い込んだもん勝ちですね。
そんな iPhone6、画面を大きくしたことで本体も大きくなり、片手で持ちにくくなったために、画面を作るのが仕事の人にとっては ユーザーインターフェースをどうするのか気になるところ。
気になるところっていっても、本来のプロダクトの性質を考えると、液晶画面サイズの規格はもっとカオスになるものなんだけど、Apple が「横幅は320px ね」みたいに決めちゃってそれが続くのでルールというか「縛り」になってるだけなんだけど・・・。
Android は機種によって画面解像度が変わるけど、「iPhone(iOS)」という機種ではコモンセンスになっているので、シェア率が高い画面サイズで作ろうと思うと iPhone に合わせることになる。
WEB ってもっと柔軟なものなんだから、iPhone がなければスマホサイトのデザインも今とは全然違う構造や見せ方が出てきたと思うと不思議ですね。
と、そんな矢先に以下の画面サイズについて書かれていた下記の記事が面白かった。
■スマホ大画面時代、親指リーチ範囲が鍵となる新たなインターフェースデザイン : ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2014/09/post_15582.html
その中の「親指エリアマップ」といういくつかの画像。
歴代の iPhone の解像度から、親指が届く範囲を可視化したものです。興味深いですね。
↓これ
「親指が届く」というのは UI デザイナーにとっては常に問題提起されるところで、片手で操作しやすいスマートフォンにとっては、これで使い勝手が決まるのです。
つまり、「メニュー」をどこに置くかというところ。
初期のスマホの仕様では、構造レベルでメニューは画面上部に置くべしという約束があり浸透しているので、今でも多くの画面デザインではこの形になっています。
ただ片手で操作する面でいえば、画面下部にメニューがあったほうが触りやすい。
なので、画面下部からメニューを展開するアプリが増えたりしたのですが、これに関してはもうひとつ別の便利機能を妨げることにもなるので使い勝手が悪かったり。
で、親指エリアマップを参考に、自分なりにメニューを置くべき範囲を計算してみた。
白い四角が親指エリアマップから計算した解像度で普通に親指が届くぎりぎりの場所。
結果、赤い部分が全ての端末で触れる画面範囲。
意外に範囲が狭い・・・。
左下半分という結果です。
これだとメニューの形も限定されますね。
とにかく、画面上部のメニューは触りにくくなったため、どうするかはデザイナーの間でも議論があったのですが。
Apple はその答えとして、OSレベルで「Reachability」という機能を搭載してきたようですね。
「Reachability」は、HOMEボタンをポンポンと軽く押すと起動するらしいです(しっかり押してしまうとマルチタスク画面になってしまう)。
そうすると、画面上部がぐぐっと降りてきて、親指で触れるようになるというわけですね。そうきたかwwww
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