龍潭寺(りょうたんじ)で、井伊直虎を追う


浜松市北区にある「龍潭寺」へ行ってきました。
僕の時代は受験戦争と呼ばれる「お受験世代」で、勉強する選択科目は覚えやすく範囲が狭い日本史が有利とされて9割の学生が日本史を選択する中、日本史がカッコイイと思えなかった僕は数人しかいない世界史のクラスを選択。
おかげで大河ドラマや時代劇など全く話題についていけないようになってしまいましたが…。
2017年の大河ドラマが柴咲コウ主演「おんな城主 直虎」に決まり、遠州地域を舞台にしているということから、地元を盛り上げるためにも少しでも知っておこうという気持ちになったわけですね。


大河ドラマの主人公になる「井伊直虎」という人物がイケメンな名前なんですけど女性ということに、まずびっくりしたのですが。
その人生を紐解けば、愛に生き愛を貫き、強く戦国時代を駆け抜けた強い女性の物語であり、こんなドラマチックなストーリーが現実にあるのかと思わずにはいられない、衝撃な人生なんですよね。

井伊家当主の1人娘として生まれ世継ぎを生まなければ家を存続できないプレッシャー
 ↓
許嫁が命を狙われ、家を離れて身を隠す。安否不明に。
 ↓
許嫁を想い、別の男と結ばれるのを嫌がった直虎は出家し、お坊さんに。
 ↓
10年経ち、許嫁が帰ってきたが、出家しているため結婚できない。
 ↓
許嫁は直虎の父親の養子となり、兄弟になるという複雑な関係。許嫁は重鎮の娘と結婚。
 ↓
許嫁が戦死、父親も謀殺。家が存続の危機となり、直虎が男社会な中、女性城主となる決心をする。
 ↓
許嫁の忘れ形見の息子を育てあげ、勇敢で有能でな武将に。それが徳川のイケメン武将として有名な井伊直政。

なんというか・・・悲恋である前に、愛が深く自分を貫く強い女性の物語なんですよね。史実なのだと思うのですが、すごいカッコイイです。
この「龍潭寺(りょうたんじ)」は井伊家ゆかりの地で、また井伊直虎の眠る場所なんだそうです。
ちなみにお墓は、最後まで結ばれることがなかった許嫁の隣に並んでいるそうです。

そんな龍潭寺は、竜ヶ岩洞の近くにあります。
車でナビを頼りに向かいましたが、駐車場もあり分かりやすかったです。
ただ、売店のジュースが高いですね。自動販売機で買った方がいいです。

季節によって、いろんな花が楽しめます。
秋の紅葉が綺麗みたいですね。

歩くとキュウっと鳴く廊下。忍者や不審者が入ってきた時の防犯効果があります。
昔の人は、こういうのアナログの仕組みでよく考えつきますね。
天井も広く、廊下のくせに僕の部屋より広いくらい。

動画へのリンク:https://youtu.be/OdpteYtkYM8
廊下が音を立てる様子を動画に撮ってみました。

この廊下から見えるお庭がまた美しい。
浜名湖を表現しているそうです。

こういう庭を維持するのがとても難しいと知ると、儚さと人の努力が感じられて、ちょっと感動ですね。




この庭園も見どころのひとつ。
外は猛暑なのですが、この空間だけ涼やかな風が流れる静かな空間です。

国の名勝記念物に指定されている東海地方屈指の名園だそうです。

段差に腰かけて庭園を眺めます。
静かに時が流れるのを感じながら、風情ある情景を眺めつつ思いを馳せる。
優雅な時間ですね。


神木もあります。






■遠州の古刹 龍潭寺(公式)
http://www.ryotanji.com/

コメント

タイトルとURLをコピーしました