沖縄を本拠地に置く日本でも有数の大手ビールメーカー「オリオンビール」。
てぃーだスクエアのプロモーション「オリオン「ビーパでサザン!キャンペーン」も好評すぎてクライアントに怒られるという伝説を作ったことでも、僕の中では有名ですね。
そんなオリオンビールの工場に見学に行ってきました。
オリオンビール工場は「オリオンハッピーパーク」という名前で気軽に見学できるようになっています。
玄関。入ってすぐに受付。無料です。
所要時間は1時間ほど。
複数人で行くと、「酒を呑まないのは誰か?」ということを厳格に質問されます。
最初、なんでそんなこと強く訊くんだろうと思っていたら、試飲コーナーがあるため飲酒運転をさせないために、ルール付けしているようですね。
見事「呑まない役」に指名された人は、首からカードみたいなのを下げられ明確に区別されます。
ちゃんと喫煙コーナーも設けられています。
こういうガラスに囲まれたスペース好きなんだけど、現実にはガラスで囲まれたスペースは喫煙所か昔の公衆電話のみ。
ロビーの中央にあるビールの仕込み窯。
これはオブジェで実際に使われていないそうです。
東京駅にありそうなくらい長いエレベーターで 2 階に上がります。
階段上がってすぐはギャラリーになっています。
新聞の切り抜きなど、当時の貴重な資料が山ほど。見ていると、当時のセンセーショナルさが伝わってきます。
「まちやぐぁ」というらしいのですが、発売当時(昭和40年代)の店頭を再現しているようです。
なかなか良い雰囲気。
いまこういうレトロなお店があったら、流行りそうなのにね。
ギャラリー横には、オープンな階段室みたいなところがあり、その先は全面ガラス張り。
そこから実際の工場が見られます。この日は工場のラインが動いてない日?かなにかで、あんまり目立った動きはありませんでした。
歴代のパッケージデザイン。
ビールの缶デザインは、数あるメーカーの商品の中からお客さんに手にとってもらわなくてはいけないので、それはもうシビアな世界でのプロダクトになります。ここに並べられたデザインの裏で、どんな闇があるのかを想像すると少し目頭が。
巨大マーケットの中を戦い抜き勝ち抜くデザインというのは勉強になりますね。
「オリオン」というネーミングの秘密も、ここで明らかに。
というか、公募から選ばれたのね。
発売当時の新聞。
こういう記録をとっておくと、やっぱり面白いなぁ。
美術館や公共施設にいくと必ず気になり、一番注意して見るのは、案内板など。
始めて訪れた人を迷わせないようにするというデザインの本質が見えます。
僕は美術品よりも、これだけ見て回っていても面白いです。
この工場の情報の出し方は、正直あんまりだった。
あまり気にせずデザインされていないのだと思う。
実際の工場見学中は、写真撮影禁止。
どんな風に製品が作られているかを教えてもらって、だんだんと商品を好きになっていくという戦略なのだと思うけど、こういうずるい手を使わない真剣勝負な商品アピールは好き。
最後に、飲食スペースである「やんばるの森」に案内されて、好きなビールを選ぶことができます。おつまみももらえます。
飲んだら好きなタイミングで勝手に解散していいみたい。
地元の食材を使った料理や追加のビールなども、お金を払えば好きに飲むことができます。
知らない人同士で小さな宴会が始まったりして面白い。
店内の隅にはお土産スペースがあり、ここでいろんな商品を買うこともできます。
■オリオンビール | FOR YOUR HAPPY TIME. – ORION BREWERIES,LTD.
http://www.orionbeer.co.jp/
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