浜松の老舗の洋食屋さん「KITCHEN TOM (キッチン トム)」に行ってきました。
ザザシティの裏にあります。映画見てから寄りました。
画像はタンシチュー。
付け合せの野菜が温野菜なのは、別皿でサラダを頼んだからで、おかみさんが気を遣ってくださいました。
ここは古くから浜松で洋食を広めた教祖のようなお店とのことで、若い世代のフレンチ・イタリアンといった街の洋食屋さんが、みんな憧れたというカリスマ的な存在だそうです。いろんなお店のオーナーシェフの人からキッチントムの名前はよく話に出てました。なんと昭和28年創業とのこと。えーと・・・約60年前。
「3世代が通う店」とはすばらしい。僕も自分の子供、そしてその先の孫に美味しいお店を伝えることができるような、そんな幸せで充実した人生を送ってみたい。
僕は初めて行ったのですが、古い店舗なのだろうな、と想像はしていたのですが、想像通りのレトロな雰囲気。壁などはぼろぼろになりつつも、でも掃除がきちんとされて壁やテーブルは非常に磨き上げられていて、とても美しかった。
1階がおひとり様用のカウンター、2人からだと2階に通されるみたい。
手すりがついてないと怖い急な階段を上って2階に行くと、いくつかのテーブル席とカウンター席がありました。
この階段は、ほとんど垂直といえるくらい急なので、女の子なら絶対パンツ見えます(しかし足元から目を離す勇者はいないだろう)。
ちょっと床がギシギシなって怖いのと、グラス群が揺れてカタカタなるけど、このレトロの雰囲気は好き。
小さいころ、祖父がやってた工場の2階が社員用の食堂になっていたんだけど、その雰囲気を思い出す。
でもあの食堂よりは、こちらの方がハイカラかな(笑)。
壁には黒板がかかっていて、ランチのお知らせが。
どれも美味しそう。
サラダ。
普通のサラダなんだけど、ドレッシングが最高。
カキフライ。
とてもジューシー。そしてタルタルソースも出来が良く好きな味。
カニグラタン。
某大企業の令嬢が小さいころから家族で通っていて、この店に食事に行くと言われると天にも昇るような気持ちで嬉しかった、と聞いていたけど、それくらいのステイタスなお店。
牛肉のカツレツ。
ポジション的に銀座の煉瓦亭で食べたカツレツと比べてしまうのだけど。このカツレツ、3,500円した。
断面こんな感じ。
ミルフィーユ状になった薄い牛肉を何重にも重ねることで、柔らかく、そして熱を通しながらも中が赤くなるくらいにするみたい。全くの見えない状態で中を赤くするのって職人技ですね。
最近いろんな洋食屋さんで、こんなカツレツを見かけることも多かったんだけど、ロール状にしたりして変な工夫をしてるのなんでだろうと思ってたけど、この店のパクリじゃなくなるようにひと工夫いれていたということ???
「浜松の食のルーツ」という店は、今現代では派手ではなく評価されにくいのかもしれないけど、このお店からいろいろ始まったんだな、と思うと感慨深い。
店主のトムさんは今日も元気に力強く自転車通勤しているとのことです。
あと、トムさんの息子さんのお店は「コンテント (contento)」というイタリアンのお店だそうで、お母さんから「食べに行ってね」と名刺をいただきました。
http://r.tabelog.com/shizuoka/A2202/A220201/22021908/
お値段、1万5千円くらい。
ごちそうさま!
TEL:053-452-0886
住所:静岡県浜松市中区千歳町57
定休日:火曜日
営業時間:
【ランチ】12:00~14:30
【ディナー】17:00~21:00
TOM (洋食 / 新浜松駅、第一通り駅、浜松駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.9
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