Pluto がある未来。家にある家電を「スマート家電」に


いまだに クラウド の概念が「マイナスイオン」くらい分かっていない自分です。
しかしそんな自分にも、家電をすべてネットワーク接続して一元管理するという夢が。
大がかりな設備と札束の投資が必要そうなこの計画ですが、割と手軽に実現する方法があったりします。
それが、1万2千円で市販されている、Pluto という小型の端末。
■Pluto — クラウド型リモコン
http://pluto.io/
要は、家電に付いてるリモコンの赤外線の波長を記憶し、ネットワーク接続された Pluto がスマホからの遠隔操作で、記憶した赤外線を発信することで、家電をコントロールするという仕組みのようです。
全てのリモコンをジャックし、家電を支配するから「冥界の王 = Pluto」というネーミングなんですね、きっと。


そして、この製品が「クラウド型リモコン」を名乗っているところが難解なところなのですが、要は設定不要でプリセットがあるようです。
有名メーカーのテレビ・エアコンなどのリモコン設定が初めから入っているので、ネットワークに接続さえしてしまえば、誰にでも使えてしまうようです。本当に LANケーブルを「刺すだけ」で起動するようですね。
なんか苦しいけど、ネット上のサーバーにある、たくさんの設定の中から自分が使っている家電の設定だけを利用するから「クラウド」なんだろうか。 OK!
っていうか、これ冷蔵庫にリモコンないから、僕の夢の「賞味期限切れの食品を教えてくれる」というところのレベルにまでは達してくれないか・・・。
この製品ですが、開発したのは、現役大学生ら 3人組
■現役大学生ら3人が開発した、「普通の家電」をスマート家電にするデバイス『Pluto』がすごい【連載:NEOジェネ!】 – エンジニアtype
http://engineer.typemag.jp/article/pluto-neo
開発秘話などは興味深く、面白かった。
テテルの時もそうだったのですが、実機(筐体)を作る際には専門知識が必要で、熱がこもらないような設計や電源まわり、ネットワーク技術など、問題のないハード側の仕様決定が大変。
このあたりは最後まで(というか今でも)僕は理解できる頭がなかったのですが、Pluto の最初の開発者のひとりも同じ問題にぶつかり、それを解決するために大学教授に紹介されたのが残りの2人だったそうです。
繋がりがあれば、才能は集い、不可能が可能になるものなんですね。
学生が、大手メーカーが作れなかった商品を作り、値段設定でも勝負し、地道に販売しているというのも驚き。
今後、こういったハードウェアが出てくるんだろうか。
オーダーメイドの基盤を安く量販できる町工場も出てきたようだし、この分野も目が離せない。

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