(C)MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
MOTこと東京都現代美術館で開催されている「うさぎスマッシュ展」が面白そう。
「うさぎスマッシュ」というキャッチ―な名前ですが、「うさぎ」は不思議の国のアリスにも登場するワンダーランドへと誘う役割の存在。「スマッシュ」は常識的な見方や固定観念に一打を与えるイメージということらしいです。
なるほどですね。
見る・知るというよりは「感じる」「気づく」ということが多そうな展示物の内容になっています。
社会がより複雑化した21世紀に入り、デザインも大きな変化を遂げています。絶え間なく消費される「新しさ」を生むデザインとは異なり、社会に対する人々の意識に変化を与えるデザインが、今より重要性を増しているといえます。本展は、そのようなデザインの実践に焦点を当て、高度に情報化された現代社会の様々な要素や出来事を取り上げ、私たちの手にとれる形にデザインして届ける国内外のデザイナー、アーティスト、建築家、21組の表現を紹介します。領域を横断して活動する彼らの表現は、私たちが生きる世界を独自の視点と方法で読み込み、時には思いがけない発想で、普段とは異なる手触りをもたらします。視覚だけでない、より総合的な身体的体験を通じて、既存の知識体系や情報伝達のあり方を問い直し、私たちがより能動的に世界と関わる方法を探るきっかけとなることを、この展覧会は目指します。
■東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/148/
展示される作品は非常にメッセージ色が強く、コンセプトも尖っています。
この企画展のディレクションには、教育番組「デザインあ」で数多の賞を総なめした佐藤卓さんも参加してるみたい。
千年を可視化した巨大な風景画。
Perfume の PV 制作で有名なライゾマティクスによる、東証の株式データをリアルタイムでアルゴリズム化したデータの作品。
人類学者が考えた、リアルタイムの気象や地震、渡り鳥の軌跡までひきだせるインタラクティブな地球儀「触れる地球」。
人の精神状態から出る匂いを再現する「においアーティスト」による作品。
人間と動物の関係性を問い直す生物学者による作品。
テディベアを子供が触っているうちに免疫ができるという新しい医療システム。
メキシコから米国へ越境する違法出国者のためにデザインされたという、社会に衝撃を与えたスニーカー。
NASA から依頼されて作ったという経緯の、自分の足跡を月面に残したい女の子のストーリームービー。
安全とプライバシーに問題を投げかける、見る側見られる側の対話という名前の作品。
MIT が開発した、人とモノを超えたインターフェイスを持つ新楽器。
・・・これらの他にも様々な総勢 21 作品が展示されています。
書いてるだけでも、わくわくしちゃいますね!
美術館などでは、展示物の詳細な説明をするために「音声ガイド」と呼ばれるプレイヤーがレンタルされるので、利用したことがある人も多いと思うのですが。
この企画展でも、もちろん音声ガイドがあるのですが。
企画展の名称「うさぎスマッシュ」の名前にちなんで、ヘッドフォンに「ウサミミ」が付いているのです!
こういった、思わずくすり、となる仕掛けがあるのも面白いですね。
期間は、来年1月19日(日)まで。
観覧料は、一般1,100円。
これは是非観に行きたいです。
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