(C)2014 Organizing Committee of the XXII Olympic Winter Games and XI Paralympic Winter Games of 2014 in Sochi
「sochi ru zoiy(ソチ・ル・ゾイ)?」ってどういう意味? ロシア語で翻訳しても分かりません!
ソチオリンピックで世間が盛り上がっている中、そんなキーワードが話題になっているので何事かと思ったら、ソチ五輪のロゴの中に、隠れたメッセージがあるらしい。
公式ロゴの青い文字の中に「zoiy」が入ってるとのことです。どれどれ。
・・・ sochi.ru 2014 だ! Σ(゚Д゚;)
「zoiy」じゃなくて「2014」だ!
なんかロシア語と感じて深読みしてしまう人が多いみたいなんですが、普通にアラビア数字ですね。
「sochi」の部分と「zoiy」・・・じゃなくて「2014」の部分が上下に鏡文字みたいに見えて面白いと言えば面白いけど、もうちょい距離感というか、そうと分かる関連性だったらもっと面白かったのに。
ロシアという国柄のデザインに対する意識なんでしょうか。極寒の地で芸術みたいなことにうつつを抜かしていたら明日の生命がないようなライフスタイルかもしれないし。いやあんまり関係ないか。
この公式ロゴを作ったデザイナーよく分からなかったのですが、青色は「ロシアの黒海をイメージしたブルー」なのだそうです。
そして「.ru」の部分は、もちろん web 業界にとては馴染みやすいロシアのトップドメインなのですが、一般人にはドメインだと分からないみたい。このへんに web 業界に携わる人と一般人の間にはロシアと日本を隔てる日本海の海溝よりも深い溝があると思うのです。僕、今うまいこと言ったよ?
「sochi.ru」の読み方は、「ドット・ルー」
で、このドメイン「sochi.ru(ドット・ルー)」をロゴにしたのは、チェルヌィシェンコ委員長いわく『「ドット・ルー」は「オリンピック運動がデジタル革命の入り口にあること」を意味する』とのことです。
ドメイン名がオリンピックのロゴの中に登場するのは史上初なんだとか。
ただし、公式サイトのドメイン名は「http://www.sochi.ru」ではなく「http://www.sochi2014.com/」。
多国語展開する世界レベルの大会でロシアのドメインなのはおかしいという判断なのかもだけど、なんだかシンボルマークと実際の住所は違うというのは違和感を感じますね。
インターネットの概念が、場所に囚われないものであることの象徴ともいえますけど。
そういえば「zoiy」で思い出したけど。
なんでこの問題が身近に感じるんだろうな、と思っていて今気づいた。
これは「hama20.com」とか「hama20.jp」とかのドメインをおさえといたほうがいいですね。
まぁ hama20 をいじるのはこれくらいにして。
ところで僕は「アラビア数字は世界中で読めると思ったら大間違い」と教わったので、意識的にアイコンやシンボル的な使われ方をするグラフィックには含めないようにしていたのですけど、これやりはじめると、けっこう作業が厳しいです。
例えば、
「ご飯おかわりもう一杯」
これをデザインで表現しようとすれば、すごい難しいのです。
伝えようとしている人には完結した言葉であっても、それをいきなりつきつけられた人にはそのすべてがうまく伝わらないというか。
そもそも「ご飯」のボリュームは伝えたい人にしか分からないもので、伝えられた人には想像するしかないわけで。
1杯以上なのか、1杯しか駄目なのか、とか、言葉の中には微妙に含まれているニュアンスを、たった一目で分かるピクトグラムのような記号のように表現するのって、宇宙を集約するような作業であるわけですよ。
だから考えるだけなのはめっちゃ楽しいですけどね。生むのは苦難。
こういう「問題解決」みたいなのを自分なりに考えるのがデザインの楽しいところですね。
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