浜松アリーナ近くのラーメン屋さん「甘藍屋」。
実は、水曜日限定メニューがあります。なんで水曜日なのかというと、お店の休業日なのだそうです。
つまり、お店が本来休みの日に、好き勝手なメニューを出しているということになりますね。通常のメニューではなく、この日は「塩ラーメン」しかメニューが無いのです。
この水曜限定メニュー「塩ラーメン」、某飲食店の料理人の方が美味しいと SNS で言っていたのを発見し、もうプロが美味しいというとかどんなんだよと思いつつ、いてもたってもいられずお店に行ってみました。
写真が、その水曜日だけの限定メニュー、「渾身の鶏塩そば」¥730(税込)
■水曜日限定メニュー|甘藍屋(公式)
透き通るスープに輝く味の深み。
一口飲むだけで「あ、これ美味しいやつだ」と分かりやすい、あっさりだけど深みのある味です。
パンチのある表面的に分かりやすい味ではなく、出汁の深みのある奥深い味。
料理人が絶賛するのも分かる、丁寧で手の込んだスープなのだと思います。
ちょっと止まらないくらいゴクゴクと飲み続けてしまうような味。
トッピングのワンタンも、水曜日限定トッピングのようです。
「限定」という言葉に弱くて思わず注文しちゃったけど、餃子を注文したら別に要らないかな、と後で気づいた。
チャーシューはトロトロで香ばしく、これも美味しい。
僕はパサパサした肉が嫌いで、チャーシューの脂がないやつは苦手なのですが、これは脂身が少ないけど美味しいと思います。表面がカリカリですごく良い食感。
チャーシュー以外は特に具材のないシンプルなラーメンなのですが、とにかくスープが美味しい。スープ派を自認する人には飲んでほしい。
麺が柔らかくて、なんだかスープを吸っちゃう気がするのでもうちょっと硬めでも嬉しいかな。
水曜日のメニューは『渾身の鶏塩そば』・『豚丼』・『焼ぎょうざ』の3品しか揃えていないので、実質「塩ラーメン専門店」になってるみたいです。
ラーメンの味が「塩」しかないって、すごい攻めてますよね!
この日は夜中の11時近い時間だったのですが、駐車場は満車、席も満席に近いような状態で繁盛していました。普段よりも人が入ってるような。
しかし、この小さいスペースみんなが塩ラーメンだけを食べていると思うと、なんだか不思議な連帯感を感じますね。
専用の「スープ茶漬け」があったので、これも注文。
つけ麺だとよくみる手法ですが、普通のラーメンでこういう茶漬けで食べるの珍しいような気がします。
しかし、スープが美味しいので飲み干しそうになり、最後に茶漬けで食べるためにスープを残しておくというのがすごいジレンマになるわけですよ。もっと飲み干したいのに、茶漬けのために残しとかなきゃいけないなんて、本当に残酷です。
お店のオーナーが元々「ちゃんこ屋」だったことから、ちゃんこの美味しい部分を参考にメニューを作っているみたいです。そう考えるとこの着想もなんとなく理解できます。
このご飯一式には、鰹節が入っているので、スープに投入して茶漬けを作ると、スープが鰹節ベースの味に変わります。味が変わるので、それがアクセントになってまたガツガツと食べてしまうという、炭水化物を持て囃すメニューになっています。
これもすごく美味しかった。
でもスープの味は茶漬けにする前の、塩のままのほうが個人的には好き。
最後のスープ茶漬けは、この餃子と一緒に。
友人いわく、ニンニクがきいているのでビールもすすむようです。
店名である甘藍屋の「甘藍」とはキャベツのこと。
店に掲げた名前に負けずに、大量のキャベツが入っています。あとまけじとニンニクも入っており、ニンニク臭も分かりやすいです。
でも僕はこの店の餃子が好き。甘味がありシャキシャキしていて、旨味もあるのでご飯にすごくよく合います。
水曜日限定の「塩ラーメン専門店」スタイル、いいですね!
お店の休日にやってるというところに、なんだか店主のワガママで「この味が提供してーんだよ!」という感じで好きです。
なんだか今から来週の水曜日が楽しみです。
コメント