サグラダ・ファミリアを知ったのは、何かのテレビの特集番組だったと思う。
権威あるスペインの教会を「日本人が(主任として)造っている」ということに驚いた。
■サグラダ・ファミリア – Wikipedia
■外尾悦郎 – Wikipedia
僕のスペインのイメージは、「外国人を良く思わない土地」。
スペイン・バスク地方に本拠地を置く「アスレティック・ビルバオ」というサッカークラブは「所属選手をバスク人に限定する」というルールがあり、カタルーニャ地方にあるこの教会でさえもそうなのだと、勝手に思いこんでいたのだと思う。
その後、ネスカフェのCM「違いの分かる男」シリーズに、その人は登場することになり、その人が外尾悦郎という彫刻家だと知った。
テレビ番組の中で、外尾さんはインタビューアーから「サグラダ・ファミリアはいつ完成するんですか?」と聞かれた。
外尾さんは「じゃぁ、あなた自身は、いつ完成するんですか?」と答えた。
アントニオ・ガウディは設計書を書いてから作るタイプではなく、またスペイン内戦で少ない設計書も焼失していることもあり、サグラダ・ファミリアの建築は迷走し、ガウディ死後には業務を引き継いだ建築主任の推測によって進められるという状況で、完成には、後200年以上かかるのではないかと言われています。
「いつ完成するんだよwww」という外野の問いかけに対する屁理屈だとは思うのだけれど、あまりにも長期間にわたる建設期間のために、新しい部分の建設を進めながら、古くなってしまったしまった部分の修復をし続けなければならないというサグラダ・ファミリアの存在は、老いていく人間の悲哀、決して死ぬことのない希望、のようにも感じられました。
さて、そんなガウディさんや、サグラダ・ファミリアを題材にしたムナポケさんの演劇公演「桜田家族 -ガウディと紫貝の首飾り-」を観に行ってきました。
「事前公演のイベント手伝ってくれたら無料ですよ」って言われたから。。。
まぁ「桜田家族」っていうタイトルからして既にコメディタッチなんだろうなぁ、とかキャッチコピーが
「見上げれば、空飛ぶガウディ。」
って何だよ! どういう訴求的要素あるんだよこのコピーに!
みたいなツッコミも悶々と持っていたワケですが、
晩年のガウディが市電に撥ねられて死んだ、というエピソードから、撥ねられたガウディがプロジェクタによる映像で空高く舞っていくシーンもあり、「あぁ、これが空飛ぶガウディね・・・ナルホド!」みたいな作り手側視点になっちゃったりで、色々楽しめました。
演劇って、あんまり興味ないから今まで観たことなかったけど(一生懸命やってる役者さん観てると、自分が恥ずかしくなってしまう)、映像とか音楽による仕掛けとかの新しい試みもあり、面白かった。
テーマ的にはサグラダ・ファミリア出てくる時点で「未完成が完成」と言いたい、みたいに周知されてるところもあって、既に答え出てる感じなんですけど、なんで「家族」なのか正直よく分からなかった。10分に1回、撮影しなくちゃいけないからシーンや台詞を逃しているからかもしれないけど。
『身近な人の死は意外に近くにある』みたいな感じなんかな? んで、死んだ本人は「The END」で終わりなんだけど、実際には残された人の方が哀しくて辛いというか。
人間は「死」によって完成するのではなく、結局は他人の「生」によって未完成のまま続いていく、生きている人がいる限り。みたいなことなんだろか。
試合前のウォーミングアップみたいなことやってる様子
遠足前の注意を校長先生から聞くみたいなことをやっている様子
まねリーマン登場
社内にいる時とは別人のように生き生きしている様子
会場の雰囲気おかまいなくノリノリな様子
ここまで 〇〇〇〇Tシャツについて一切触れず
以下、劇中の写真
冒頭、モノローグ部分
「桜田家はバカ」のシーン。ラストへの伏線。
紫貝のイザベル。最初よく分からなかった。ファンタジー路線かと思った。
遊んでる演出だと思うけど、人力車。ここ役者さんのフリー演技だと思う。
歌のシーン。こういう演出がライオンキングっぽい。
レーザービームの代わりにプロジェクタによる映像で表現。
時が流れて、子供が大人になる。
メインの桜田家族のシーン
クライマックスでテーマガ語られる
ピカソの絵。前衛的すぎて何の絵か分からん。。。
ラストシーン
ムナポケ主催者様
コメント
yasukawaさん
企画参加ありがとうございました。
「面白かった」といただけて何よりです。お客さんによって色々感じていただけるんだなと改めて感じました。
今後ともムナポケをよろしくお願いいたします。
ムナポケ★桜田父 様
公演、おつかれさまでした。
ストーカーまがいの男の子を引きずり出すシーンでは大笑いさせていただきました!
また機会があったら観に行きます。